2019 Fiscal Year Research-status Report
歩行パラメータ分析による老年症候群の予測因子に関する縦断的研究
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19K19910
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
川田 将之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30783477)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歩行分析 / ウェアラブルセンサー / 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域在住高齢者を対象に、歩行パラメータ計測および老年症候群の各指標の計測を行った。約900名を対象に実施した。歩行パラメータは通常歩行、最大歩行を対象とし、身体各部位(腰部、両大腿部、両下腿部、両足部)へ貼付したウェアラブルセンサーにより計測した。計測したデータは各センサーの加速度、角加速度、傾斜角度である。2019年度に計測した各データについては現在計測したデータから各パラメータを算出している段階である。そのため、データとしては2018年度に計測したもののみであったため、2019年度のデータと比較した縦断的な検討が現在のところ行えておらず、2018年度に計測されたデータによる横断的検討を実施した。 2018年度に計測したデータを基に、地域在住高齢者の各パラメータと歩行能力の関連について検討した。その結果、地域在住高齢者においては、歩行の変動係数や体幹加速度の定常性、対称性といった歩行の不安定性がサルコペニアの有無と関連することが示された。また、外出機会の少ない高齢女性においては、歩行中の体幹側方動揺が大きく、体幹の前後方向加速度がステップ毎に異なる不安定な歩行を呈することが示唆された。これらの結果について学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に計測したデータは現在処理中であり、完了次第2018年度のデータと比較した解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりデータ計測が困難となる可能性が高いため、2019年度までに計測したデータの処理、分析が中心となる予定。
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Causes of Carryover |
当初投稿予定であった論文の作成が間に合わなかったため、投稿料分の次年度使用額が生じた。次年度で論文投稿を行い使用する予定。
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Research Products
(2 results)