2019 Fiscal Year Research-status Report
Impact of sleep-related dynamic upper airway collapse and developing of new strategy in non-obese young adults with obstructive sleep apnea
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19K19932
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
外山 貴之 久留米大学, 医学部, 助教 (70569425)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸 / 機能的MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の主な原因は肥満であるが、欧米人と比較してやせ型体型の日本人では、しばしば非肥満型OSA患者が存在する。非肥満型OSAの原因は小下顎や巨大舌などの顔面構造異常が主で、生活習慣の改善は無効かつ大多数の患者は持続陽圧呼吸療法の導入を余儀なくされる。申請者らは危険因子が不明なOSAに、喉頭内視鏡下“疑似的いびき音”試験を用いて、“咽頭壁の緩み”がOSAに深く関与していること見出した。“咽頭壁の緩み”に着目した研究は無い。喉頭内視鏡所見と咽頭部高速MRI撮影を用いて“咽頭壁の緩み“の定量化と無呼吸・低呼吸指数(AHI)との相関およびAHIに対する舌骨筋群への周期的電気刺激療法によるリハビリの効果を検証する。 本研究の目的は、まず、“咽頭壁の緩み”の存在の有無を証明し、次に“咽頭壁の緩み”の程度とAHIに相関関係があるかを証明し、さらに“咽頭壁の緩み”が舌骨筋群の脆弱性にあるかを証明し、最後に“咽頭壁の緩み”が舌骨筋群のリハビリテーションがAHIを抑制できるかを証明することである。 平成31年度は、①(後ろ向き研究)OSAの危険因子が無いと思われる患者の頻度と“咽頭壁の緩み”の関係を調べた。②(前向き研究)“咽頭壁の緩み”を咽頭虚脱率としてAHIの相関関係を解析する予定である。現在、久留米大学倫理委員会の承認を得て、3例の登録がすでに完了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点では、予定通りの進捗状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
非肥満かつ骨格異常や他の危険因子が無い閉塞性睡眠時無呼吸患者を登録中であるが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う被験者の検査控えがあり、今後は状況を見ながら遂行していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、被験者の登録が困難となり、そのため検査が出来ない状態である。検査のための消耗品費用の購入ができずに、次期に繰り越す予定である。
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