2022 Fiscal Year Research-status Report
Randomized controlled trial for verification of balance exercise robot applying inverted pendulum control technology
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19K19938
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
佐藤 健二 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 理学療法士 (90790494)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 姿勢バランス / 転倒 / ロボット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、倒立振子制御ロボット技術と難易度の自動判定技術を搭載したバランス練習ロボットがフレイル(虚弱)高齢者の転倒予防に与える効果を検証する。具 体的には、フレイル高齢者100名を3つの介入群(バランス練習ロボット群、運動指導群、個別リハビリ群)に割り付け2ヶ月間の介入を実施し、介入 6ヶ月後・1年 後の運動機能、フレイル状態、転倒数等を2群間で比較する。それにより、バランス練習ロボットが運動指導よりも効果が高く、個別リハビリと 非劣等の関係で あるかどうかを検証する。 今年度も昨年度に引き続き症例登録・介入を行なった。Covid-19ウイルス蔓延の影響もあり、これまでの症例登録数は81名に留まったため、今年度も症例登録を続け、現在86名がエントリーされている。そのうち6ヶ月後の評価まで終了された方が81名、1年後評価まで修了された方が78名である。 各群の登録数はバランス練習ロボット群29名、個別リハビリ群29名、運動指導群28名であった。 症例登録 が終了していれば介入効果と効果の持続性に関するデータを纏め研究成果を報告する予定であったが、本年度中にも十分の確保ができなかった。そのため、予定した研究期間を延長し、次年度以降も対象者への介入と介入後の追跡調査を行い、運動機能やADL能力、身体活動量や転倒などに与える効果を分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19ウイルスの蔓延に伴い、フレイルを有する地域在住高齢者の外来受診者及びリハビリテーション科への通院者が減っているためリクルート、研究の進捗に遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
目標症例数は100名であるため次年度も引き続き対象者のリクルート、対象者への介入、介入後の追跡調査を行う。一方で、研究の遅延が Covid- 19ウイルスの蔓延によるため目標症例数に達しない可能性も予測される。その場合は、その時点で登録されている症例数で統計解析を行い、運動機能や ADL能 力、身体活動量や転倒などに与える効果を分析する。
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Causes of Carryover |
介入研究と追跡調査の期間を延長する。それに伴い、研究に直接的にかかる費用と研究成果の報告にかかる費用を次年度に計上する。
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