2021 Fiscal Year Research-status Report
児童生徒の障害理解を目的としたアダプテッド・スポーツ教育プログラムの開発
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19K19940
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
大山 祐太 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60711976)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アダプテッド・スポーツ / 障害理解教育 / パラリンピック教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、学校段階や学年に応じた、児童生徒の障害理解・他者理解に寄与する「アダプテッド・スポーツ教育プログラム」の開発を行うことを目的としていた。具体的には、多くの児童生徒に対して体験を伴うアダプテッド・スポーツの授業を実践し、児童生徒の障害イメージに及ぼす影響やアダプテッド・スポーツ(各競技)に対する印象、学校教員の授業に対する印象などを把握することから、実効性ある教育プログラムの開発及び実践方略について実証的に探求することとしていた。 当初の研究計画では、2年目となる2020年に「授業の実践及び横断的・縦断的調査」を重点的に行い、3年目の2021年に2年目の実践・調査結果をもとにしたモデル授業を確立させる予定であったが、新型コロナウィルスの蔓延にともない、2020年以降予定していた授業実践のほとんどが行えなかった。そのため2021年度で終了予定であった本研究を延長することとした。 研究課題では対面授業を前提としていたため、昨今の情勢を鑑み「遠隔授業を前提とするアダプテッド・スポーツ教育プログラムの開発」と修正することも考えたが、下記の理由などにより困難であるとはんだんした。主に、①協力予定校の遠隔授業の準備が整っているわけではない点、②感染対策や遠隔授業に向けた準備等各校の業務負担が大きくなり研究に協力する余力がなかった点、③実践予定であったアダプテッド・スポーツ授業はこれまでの知見をもとに一定の効果を見込んで設計したが、あくまでも様々な用具に触れる「体験型授業」における成果に基づいていたため遠隔授業に即座に援用できるか検討が必要であった点、などが理由である。 2年にわたってほぼ全ての実践・調査が「中止」となったため、実績としては報告できる者が少ないのが現状である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの蔓延にともない、予定していた児童生徒を対象としたアダプテッド・スポーツ授業のほとんどが中止となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
一昨年および昨年度に中止・延期とした「児童生徒を対象とした授業実践」「授業に対する評価確認」を可能な限りすすめる予定である。具体的には小学校5校、中学校2校で実施予定だが、国・自治体・各学校の判断を仰ぎながら慎重に判断したい。 また、授業内容も児童生徒の感染リスクが低いものに変更する。例えば、研究計画当初は「スポーツ吹き矢」を導入する予定であったが、マスクを外したり、吹き矢用の筒を交代で使用したりしなければならないため、取り組ませずに別の感染リスクの低い競技に置き換えることとする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの蔓延により当初の予定通りの実践・調査ができず、主に旅費の支出が少なくなったため
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Research Products
(1 results)