2019 Fiscal Year Research-status Report
柔道の投げ技における体格差が受けの頭部加速度に与える影響を探る
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19K19946
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
石川 美久 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (00532839)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頭部外傷予防 / 柔道 / 体格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
柔道の事故は,後頭部を打ちやすい後方に倒れる技に多くみられる.2016年に起きた重大事故では,48kgと117kgの中学生によって発生し,事故の要因は後方に倒れる技のみでなく,体重差も影響していることが考えられる. そこで,本研究の目的は,柔道の投げ技における体格差が投げられる人の頭部に生じる並進・角加速度を測定し,危険要因とされている体格差の影響を明らかにする. 今年度は本実験を行うための準備,確認,被験者選定,予備実験を終了させることである.被験者は大学柔道選手を対象とし,以下の方法・手順にて予備実験を行った. 1.測定する機器は,3軸加速度および角速度センサ(MA3-50AD-RDB-SS,MVP-RF8-GC,Micro Stone社製)を使用した.2.センサの取り付け方は身体運動面の矢状面の左右方向をX軸,前額面の前後方向をY軸,水平面の垂直方向をZ軸とし,市販のヘッドギアの頭頂部に両面テープで貼り付けた上から養生テープで貼り付けた.3.頭部加速度の測定には,投げられる人が頭頂部にセンサを取り付けたヘッドギアを装着し, PCによってセンサのサンプリング周波数を200Hzにセットしたあと,投げられる人が直立姿勢になり,センサのキャリブレーションを行った.4.センサの設定終了後,指定した被験者の組み合わせ・投げ技によって投げて実験を行った.5.測定試技は各5回行い,被験者に対しては投げ技終了後,受け身及び投げ技の内省を確認し,十分でない場合は繰り返し行った.6.データはセンサから無線で自動的に情報端末(PC)へCSVファイルとして送られるため,エクセル2010で読み込み,並進(G)・角加速度(rad/s2)を算出した. 以上のとおり,予備実験の確認を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要欄に記載したとおり,研究計画通り進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更はないため,次年度は本実験に向けて準備を進めていく.
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Research Products
(1 results)