2019 Fiscal Year Research-status Report
Practical research on the vitalization of sports organization applied voice analysis technology
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19K19954
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
芳地 泰幸 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70736256)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | モチベーション / Mind Monitoring System / 測定バイアスの検証 / 人材マネジメント / 組織の活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨今における情報通信技術(ICT)、人工知能(AI)、ビッグデータ解析の隆盛は、測定困難と思われてきたモチベーション、感情、ストレス状態などを客観的に評価しつつある。なかでも、声帯の変化という不随意反応を解析する最新AI技術(Mind Monitoring System)を活用すれば、個人のストレスやモチベーションの評価はもとより、組織の活性化に影響を与えうる気分や感情の変動を客観的に捉えることができる可能性がある。 本研究では、最新のAI技術である音声センサ解析(Mind Monitoring System)を用いて、これまでのスポーツ指導現場でほとんど看過されてきた或いは、正確に把握されてこなかった選手のストレス状態や感情、モチベーションを適切に測定・評価(可視化)することを目的としている。そこで本年度は、音声センサを用いた感情およびモチベーションの測定評価に先立ち、調査方法の確立と測定バイアスの特定およびバイアス回避に向けた対策を構築することを目的に、先行研究をはじめとする各種文献の整理や本研究の協力・連携機関の打ち合わせを複数回おこなった。具体的には測定方法(測定頻度や時間、発話内容・フレーズ)、測定環境に起因する影響(通信環境、エラー、ノイズ)、測定期間・時期などについて検討を行った。以上を踏まえ、R2年度に音声センサによる感情やモチベーションの評価手法の確立(標準化)するための調査を実施する予定ある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に基づき、R1年度はR2年度の調査の実施に向けた種々の準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
R1年度の成果を踏まえ、音声センサによる感情やモチベーションの評価手法の確立(標準化)するための調査を実施する予定ある。
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Causes of Carryover |
本年度は新型コロナ感染症の感染拡大による影響などもあり、測定方法の確立や各種バイアスの検証など調査実施に向けた準備を整えることに注力した。そのため、解析用ソフトの購入や調査実施に伴う調査費用(調査・解析委託費)、消耗品費等を次年度に繰り越すこととした。
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