2019 Fiscal Year Research-status Report
Development and Verification of a Soccer Dribbling Instruction Method for Building a Coaching Supporting Model
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19K19968
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Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
多賀 健 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (30803217)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サッカー / ドリブル / スキル / トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は体育・スポーツにおける技術指導支援モデルの構築に向け、サッカーのドリブルスキルを題材に、指導法の開発と効果検証を目的とするものである。そのため、2019年度はサッカーのドリブルスキル向上における技術的変化を検証するために、幼児を対象に6ヶ月間のドリブルトレーニング(以下、DRI-TR)を実施し, トレーニング前, 2ヶ月後, 6ヶ月後のドリブルテストとスプリント走テストの所要時間や試技映像を比較検討した. 結果は以下の通りである。 1)スプリント走テストのTimeは, 両群共にトレーニング前と比較して, トレーニング2ヶ月後と6ヶ月後に有意に減少したが, ドリブルテストのTimeはTR群のみトレーニング前より2ヶ月後, トレーニング2ヶ月後より6ヶ月後に有意に減少した. 2)ドリブルテストのボールタッチ数は, TR群のみトレーニング前と比較して, トレーニング2ヶ月後と6ヵ月後に有意に減少した. ミス回数においても, TR群のみトレーニング前より2ヶ月後, トレーニング2ヶ月後より6ヶ月後に有意に減少した. 3)ドリブルテストのボールタッチ毎のボール蹴り足つま先とボール中心の距離の最大値の平均は, TR群のみトレーニング6ヵ月後に有意に減少した. また, その最大値の標準偏差においても, TR群のみトレーニング前より2ヶ月後, トレーニング2ヶ月後より6ヵ月後に有意に減少した. 4)TR群のドリブルテストのTimeが減少した要因として, ボールタッチ数やミス回数, ボール蹴り足つま先とボール中心との距離の最大値の平均, 及びその最大値の標準偏差が減少したことから, 疾走能力の向上と共に,そのスピードが落ちないようにボールを自分の足が届く範囲内にコントロールしながら, それを安定して維持する技術的変化があったことが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究実施計画では、2019年にサッカーのドリブルスキルにおける年代別の習熟度の技能構造を解明するために、モーションキャプチャーによる3次元動作分析を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、そのデータ採取・分析はやや遅れている。しかしながら、同年代のトレーニングによる習熟度の違いによる技能構造の解明は、おおむね順調に進んでおり、その研究結果については今年度中に発表する予定である。また、研究実績の概要の通り、2019年は幼児を対象としたサッカーのドリブルスキル向上における技術的変化を明らかにすることができたため、本研究の目的を達成するための重要な知見を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今現在はサッカーのドリブルスキルにおける同年代のトレーニングによる習熟度の違いによる技能構造の解明を明らかにするため、3次元動作分析を行っている。その分析自体はおおむね順調に進んでいるため、その研究結果については今年度中に発表する予定である。 しかしながら、年代別の習熟度の違いによる技能構造を解明するためのデータ採取・分析は継続して行う予定ではあるが、新型コロナウイルスの影響により、実験実施に大幅な遅延をもたらされていることは否定できない。そのため、研究計画の見直し・再構成も必要になってくるであろう。 それらを加味しながら、本研究の目的であるサッカーのドリブルスキルを題材とした、体育・スポーツにおける技術指導支援モデルの構築に向けた指導法の開発と効果検証へ向け、2020年度は研究計画にある通り、習熟度別チェックリストを作成し、見える化指導に繋がるアプリケーション開発に繋げたい。
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Causes of Carryover |
研究実施計画では、2019年度にサッカーのドリブルスキルにおける年代別の習熟度の技能構造を解明するために、モーションキャプチャーによる3次元動作分析を予定しており、そのためのデータ採取を行ってきたが、他の研究室から機材の提供等により、物品費は大幅に節約することができた。また、被験者も最小限の日時や地域で確保することができ、旅費もかなり抑えることができた。しかしながら、2019年度で得られたデータ数では、信頼性の高い研究分析は行えないため、2020年度も継続して、データ採取に関わる費用が必要である。また、新型コロナウイルスの影響により、感染予防を加味した新たな物品の購入等、予測困難なことが多く、あらゆる変更を余儀なくされそうであるため、当初の予定とは異なる物品や旅費、人件費等が必要になってくるであろう。 2020年度は2019年に得られたサッカーのドリブルスキルにおける同年代のトレーニングによる習熟度の違いによる技能構造の解明を研究発表する予定であること、また幼児を対象としたサッカーのドリブルスキル向上における技術的変化についても欧州で発表する予定であることから、その研究発表における物品費や旅費、及びアプリケーション開発に向けた費用を使用する計画である。
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