2022 Fiscal Year Annual Research Report
アルペンスキー女子選手を対象とした競技力向上のための技術分析及び滑走ライン分析
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19K19972
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| Research Institution | University of Fukui |
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Principal Investigator |
近藤 雄一郎 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (60646579)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | アルペンスキー競技 / 女子選手 / 大回転競技 / 回転競技 / タイム分析 / 滑走ライン分析 / スキー操作分析 / 競技成績に応じた滑走特性と課題 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アルペンスキー競技における女子選手を対象とした技術分析及び滑走ライン分析を行うことで、競技力向上のための技術的特徴を明確化することが目的である。
2022年度は、FIS公認大会に出場する女子選手を対象とした大回転競技及び回転競技におけるレース分析を行い、技術系種目としての競技成績に応じた滑走特性と課題について明らかにした。分析対象とした各競技（レース）において、1-7位までの者を上位群、8-15位までを中位群、16位以下を下位群とした。タイム分析では、トータルタイム・急斜面区間タイム・ターン前後半の平均所要タイム・雪煙の上がっている平均タイムを算出し、3群間の差について多重比較検定を行った。滑走ライン分析では、分析対象者の滑走ラインを視覚化し、分析対象群毎に比較検討した。スキー操作分析では、旗門通過時の両スキーの先端の向きとシェーレンの発生の有無について評価を行った。本研究の結果から、上位群と中位群の間にはタイム分析による有意差は認められなかったが、中位群の旗門間の移動軌跡が上位群よりも次旗門に近く、旗門下部でオーバーランする滑走ラインや旗門通過時の両スキー先端の方向は斜面下方向を向いており、シェーレンの発生数も多い傾向から、ターン及び切り換えを始動する位置を次旗門に対して上部に改善することが中位群の課題として位置づけられた。また、中位群と下位群の間には両競技において「急斜面区間タイム」で有意な差が生じており、大回転競技では「ターン後半平均所要タイム」と「雪煙の上がっている平均タイム」でも有意な差が認められた。下位群の滑走ラインは旗門通過後の山回りが深く旗門から離れた滑走ラインとなっており、旗門通過時の両スキー先端は斜面下方向を向いており、シェーレンの発生数も多い傾向があったことから、旗門通過後の過度なエッジングの抑制が下位群の課題として位置づけられた。
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