2022 Fiscal Year Annual Research Report
Educational program for Athlete – Integrity of Sports -
Project/Area Number |
19K19978
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Research Institution | SHUNAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡井 理香 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (40816104)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スポーツ / 体育科教育 / スポーツインテグリティ / 教職課程 / 教師教育 / アスリート育成パスウェイ / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は前年度に引き続き、日本スポーツ振興センター、日本スポーツ協会、大学スポーツ協会、教育関係者等を対象に、スポーツを通した教育実践に関する情報収集を行うとともに、高等教育における健康・スポーツ科学領域の教養教育として、計374名の大学生を対象にスポーツインテグリティをテーマとする教育プログラムを計6回実施した。また、日本スポーツ振興センターワールドパスウェイネットワークに属するジュニアアスリートアカデミー2団体において、約90名の小学生を対象に教育プログラムを担当し、アスリートを目指す上で必要かつ効果的な教育実践について関係者と検討を進めた。これらの教育実践は2023年度も継続的に実施しており、各プログラムの成果と課題の検証を踏まえて、スポーツの本質が損なわれることなく、安心・安全にスポーツに関わり、親しむための知識・理解、思考・判断および表現・行動力を高める教育・教材開発に取り組んでいる。 研究期間の4年間において、初等・中等・高等教育、教職課程・教師教育、アスリートの育成、競技団体という異なる視座・視野・視点から、各発育発達段階と各立場に応じて求められるスポーツの価値教育を検討し、学校教育機関とスポーツの現場の双方において多様な教育実践を行った。また、産学官の各スポーツ関係者・教育者と「スポーツを通した教育活動」について、情報共有および意見交換を行い、連携・協同しながらスポーツインテグリティ教育の推進を目指す体制を構築することができた。本研究をスタートした2019年から4年経過した現在でも、スポーツインテグリティ教育に関する学術研究・報告は管見の限り極めて少なく、本研究での教育実践と成果を今後広く発信していきたい。
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