2020 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of resistance training with eccentric muscle action that maximizes muscle hypertrophy and strength
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19K19980
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
柴田 啓介 酪農学園大学, 農食環境学群, 助教 (70805150)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋力トレーニング / 伸張性筋活動 / エキセントリックトレーニング / 最大反復回数 / 筋肥大 / 筋力増強 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋力トレーニングの実施による競技力向上効果,健康増進効果が広く認識され,筋力トレーニング実施者が増加している.筋力トレーニングを行う際は,ダンベルやバーベルといった器具を用いて短縮性筋活動 (挙上動作,CON) と伸張性筋活動 (降下動作,ECC) を連続して繰り返すのが一般的であるが,最大限のトレーニング効果を得るために特に重要なのはECCとされる.近年の研究から,ECCのみの筋力トレーニング法が一般的なトレーニング法と比較して高い筋肥大効果,筋力増強効果を得られることが示唆されているものの,それらの効果を最大化させる方法は確立されていない.そこで,本研究は筋肥大及び筋力増強効果を最大化させるためのECCのみの筋力トレーニング法を確立することを目的とした. 2020年度は,当初2019年度に予定していたCONとECCにおける最大反復回数を明らかにするための実験を実施した (研究1).対象は健常成人男性14名とし,片腕ダンベルアームカールにおいてCONおよびECCの最大重量を測定した後に,1週間程度の間隔を空けながらCONおよびECCそれぞれの95%,90%,80%,70%の負荷における最大反復回数を測定した.動作のテンポはCON,ECCともに3秒とし,各反復間の間隔は片腕が3秒,もう一方の腕が6秒とした.その結果,全ての負荷においてECCの方がCONと比較して最大反復回数が高値となったが,反復間の間隔が3秒の条件と6秒の条件で,最大反復回数に有意差は認められなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は,2019年度にやり残した実験 (研究1) と2020年度に予定していた実験 (研究2) を実施する予定であった. しかしながら,新型コロナウイルス感染拡大のため実験開始時期が当初の予定よりも大幅に遅れたため,2019年度に実施予定の実験 (研究1) のみしか終えることが出来なかった.そのため,「遅れている」と言える.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に実施した研究1によって得られた結果を学会発表および論文化させて公表していく,また,2021年度は,2020年度と2021年度に実施予定であったトレーニング実験 (研究2と研究3) を実施する.2020年度に実施した実験 (研究1) を完了させたことで,研究2と研究3におけるトレーニング変数の見通しが立ったことから,2021年度は予定通りトレーニング実験が実施可能と考えている.
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Causes of Carryover |
2020年度に実施した実験 (研究1) において申請者以外に実験補助を依頼する予定であったが,申請者のみで実験を実施可能となったため補助者に支払う謝金の支出がなかった.また,当初2020年度に予定していた実験 (研究2) を実施できなかったため,被験者および実験補助者に支払う謝金を使用しなかった.それから,新型コロナウイルス感染拡大のため,参加を予定していた学会が中止またはリモート開催となり,その分の旅費が残った.その他,消耗品費などで大学の予算で賄うことが出来た分があったため,次年度への繰り越しが生じた.繰り越した予算については,次年度において実験実施のための備品ならびに消耗品の購入,学会旅費などとして使用する予定である.
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