2019 Fiscal Year Research-status Report
Lean Mass Indexと月経異常の関連について
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19K19986
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
奈良岡 佑南 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト研究員 (50828522)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 下肢筋肉量 / 体脂肪率 / タンパク質摂取量 / 筋合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
女性アスリートはエネルギー不足が原因で、無月経、骨粗しょう症を引き起こすことが多い。筋肉量や体脂肪率はエネルギー出納の指標になるため、本研究では月経異常を起こさない体脂肪率と筋肉量について検討することを目的とする。本年度は、一般女性について身体の中で筋肉量が多いとされている、下肢の筋肉量と関連のある因子について解析を行った。 各年齢における下肢の筋肉量が平均値以上あるグループと平均値以下のグループを比較した。平均値以上のグループの生活習慣では、朝食の摂取頻度が高く体脂肪率が低く、身体活動量が高かった。また、栄養素及び食品摂取状況は、下肢の筋肉量が高いグループで、タンパク質、脂質、レチノール、ビタミンB群、カルシウム、ビタミンD、βカロテン、n-3脂肪酸、レタス、緑葉野菜、トマト、焼き魚、レバー、果物の摂取量が多く、菓子類、砂糖の摂取が少なかった。 エネルギー不足やタンパク質の摂取が少ないと、筋の同化が阻害される。筋肉量が平均値以上のグループでは、普段の身体活動量が高いことに加えて、タンパク質と脂質の摂取量が高く、エネルギーがしっかりと確保されていたことと筋の合成に不可欠なタンパク質とビタミン、ミネラルが確保されていたことが予想される。これは、このグループが朝食の摂取頻度が高いために、1日における全体的な食事の摂取量が多くなることや、血中タンパク質濃度が維持されていたために、筋合成が促進される条件が整っていたことが推察される。また、下肢筋肉量が多いグループでは、果物の摂取が多く菓子類や砂糖の摂取が少ないことから、食に対するリテラシーが高く、いわゆるエンティーカロリーが低い食事傾向であることがも予測される。これらの結果から、下肢筋肉量は栄養摂取状況や食傾向を反映している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染症のパンデミックにより当初予定していた被験者の測定が不可能になったため、計画より遅れいている。
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Strategy for Future Research Activity |
測定が可能になり次第再開し、食事調査と併せて体組成データを取得し、除脂肪体重を身長(m)の二乗で割った値(Lean Mass Index;LMI)を算出し、月経異常が生じやすくなるLMIについて解析を行う。
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Causes of Carryover |
被験者への負担軽減費として計上していた金額が、測定の延期により使用が遅れた。測定を次年度に繰り越し、当初の計画通りに使用する。
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