2021 Fiscal Year Research-status Report
若手アスリートに向けた健康教育アプリの教育効果に関する研究
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19K19988
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中島 理恵 日本大学, 薬学部, 専任講師 (50708667)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 若手アスリート / 健康教育 / アンチ・ドーピング / 教育教材 / 薬剤師 / モンゴル |
Outline of Annual Research Achievements |
アスリートは体調が悪くてもドーピング違反になるのを恐れて医薬品の使用や服用を過度に躊躇したり、逆に身体づくりのため一般人よりもサプリメント等を積極的に摂取するなど独特の健康行動を示すことが明らかになっている。先行研究では、特にアンチ・ドーピング教育を受ける機会の少ない若手アスリートにおいて、従来の禁止薬物の情報提供に留まらない包括的な健康教育の必要性を指摘している。本研究では、若手アスリート向けの健康教育教材を開発し、開発した教材の教育効果を国内外で測定する。本研究を行うことにより、将来のトップアスリート候補である若手アスリートの健全な身体づくりに必要な健康知識や行動の向上が期待される。 令和3年度は、令和元年度~令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、多くの大学でオンライン授業が継続された。従って、本研究で予定していた対面での教育活動の実施の目途が立たず、研究の延長(令和4年度末まで)を余儀なくされた。しかしながら、令和4年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策も進み、多くの大学等で対面授業が再開されることから、最終年度の実施に向け教育の最終調整を行った。まずは、令和4年度内の教育実施に向けて漫画教育教材の冊子の準備、製本前最終確認、および製本に向けた出版社との打ち合わせ等を行った。また、教育の評価に使用するアンケート票および教育時に用いるワークシートの作成も併せて行った。調査実施校との日程調整等の打ち合わせや倫理審査の申請を行い、すでに承認を得ている。さらに、海外版の漫画教材の作成の準備として、対象国の食生活や文化を調査し、教材の修正を行った。また、実際の教育実施に向けた打ち合わせをモンゴル国担当者とオンライン会議ツール等を用いながら行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和3年度は、研究最終年度として海外版の健康教育教材を完成させ、諸外国にて教育介入研究を行う予定であった。しかし、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受け、日本においても対面での教育介入が実施できなかった。今後の新型コロナウイルス感染症拡大の見通しが立たないことから研究計画を変更し、実施時期の見直し、および実施国を変更しての研究継続を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
①令和3年度に完成した若手アスリート向けの健康教育教材を用いた健康教育を大学のスポーツ関連学部及び高等専門学校の協力を得て実施する。 ②教育教材の国際化に向けて教育教材の翻訳や教育実施国の状況に合わせた本教材の修正を行う。 ③国際版の健康教育教材を用いた健康教育を実施する。 ④健康教育効果を測るため、教育対象者に向けたアンケート調査を実施する。
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Causes of Carryover |
令和3年度においては、令和元年度~令和2年度に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大のあおりを受け、対面での教育研究が困難であった。従って、当該研究の延長を申請し、令和3年度中に使用する研究費も繰り越しとなった。繰り越された研究費は、令和4年度に予定されている教育介入の際に使用し、研究の加速化をはかる予定である。
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Research Products
(2 results)