2021 Fiscal Year Annual Research Report
オープンウォータースイミングにおける泳技術評価法の確立とレース分析法への応用
Project/Area Number |
19K19991
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
馬場 康博 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (50592614)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レース分析 / GPS / 慣性センサ / ドローン撮影 / OWS |
Outline of Annual Research Achievements |
自然環境で泳ぐオープンウォータースイミング (OWS) では、波や流れといった自然現象に合わせた泳技術評価が重要となる。本研究では、自然環境での泳技術に関する評価方法を検討した。 プール環境で慣性センサを用いることで前方確認をするOWS特有の泳動作では、右手と左手の水の掻き方が変化することが確認できた(n = 2)。慣性センサ (スポーツセンシング社製; 防水型9軸ワイヤレスモーションセンサ;SS-WS1216) の角速度情報をもとに体幹部の回旋頻度 (ストローク頻度: 単位時間あたりのストローク数)を高い時間分解能で計測できた。また、屋外における陸上環境において、GPS システム (GP SPORTS社製; SPI HPU) および心拍モニタ (Polar社製) の同時計測に成功した。しかし、海洋環境において防水加工に成功したものの、速度の値に欠損値が確認され、心拍数においては、腕の光学センサ (Polar社製; H10) と胸部のトランスミッター (Polar社製; T31) での計測値に差が生じた。ドローン (DJI社製; MAV2ZM) を用いた空撮では、時間的な制限をバッテリー交換により補完した。 2020年度に続き、COVID-19の感染拡大による影響でOWSレースの中止が余儀なくされ、本評価方法での競技会応用が実現できず、集団泳におけるレース分析評価法のシステム確立については、海洋環境での計測機器 (GPS、 ドローン空撮技術、カメラ設置箇所など) 課題が残った。 一方、これらの課題を克服することは、今後の自然環境での泳技術評価および集団泳のレース分析法を改善し、OWSの競技力向上に寄与すると考える。
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Research Products
(1 results)