2022 Fiscal Year Annual Research Report
Activity modification guidelines for exertional heat illness prevention based on environmental and injury surveillance data
Project/Area Number |
19K19996
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
細川 由梨 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (30822829)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 労作性熱中症 / 運動部活動 / スポーツセーフティ / WBGT / 湿球黒球温度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の調査期間中(2022年6月―9月)に新たに727件の夏季運動部活動が報告され、本調査期間中(2019―2022年度)で収集した解析対象データ は、最終的に合計2,152件、述べ運動部活動参加者人数は58,106名となった。 4年度分のデータから算出された運動部活動中の熱中症発生率は1.98/1,000 AE (95%CI, 1.63―2.38)で、屋外活動の方か室内活動よりも統計学的に優位に 熱中症発生率が高かった(屋外, 2.27/1,000 AE, 95%CI=1.86―2.76; 室内, 0.94/1,000 AE, 95%CI=0.48―1.64)。また、運動開始時のWBGTが28°C以上と28°C未満の条件下を比較した場合、WBGTが28°C以上の条件において熱中症が1件以上発生するオッズは2.2倍 (95%CI, 1.39― 3.65; p<0.001)であった。これをWBGT31°C以上と未満の条件下で比較すると、オッズは4.5倍 (95%CI, 2.40―8.58; p<0.001)に増加した。 熱中症が1件以上発生するオッズに運動開始時のWBGT、運動中に記録されたWBGT最高値、予防対策の有無(運動中止・運動開始時間の変更・運動実施場所の変更・休憩時間の増加・水分補給回数の増加・運動強度の調整・運動時間の短縮・防具/装具の取り外し・運動着の調整)が与える影響について検討したところ、運動中に記録されたWBGT最高値のみが統計学的有意な関連を示し、WBGT最高値が1°C上昇するごとに熱中症が発生するオッズが32.2%上昇することが明らかとなった(χ2[11]=63.10,p<0.001; Nagelkerke R2=14.6%)。
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Research Products
(1 results)