2019 Fiscal Year Research-status Report
車いすを効果的に加速させる身体関節運動と,そのメカニズムの解明
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19K19997
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
田邉 智 近畿大学, 経営学部, 教授 (70435444)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | チェアワーク / 体幹 / ハンドリム |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢化社会にともない車いす利用者の増加が推察されるが、それにより車いすの操作性の向上が問題になってくる。これまで車いす自体の動きについての研究報告はいくつかあるものの、その車いすを操作するヒトの動きに着目した研究は少ない。本研究では、車いすテニス選手を対象に実験を行い、ヒトが車いすを効果的に加速させる身体関節運動と、そのメカニズムを明らかにすることを目的とした。そして、本研究の成果を一般の車いすへ応用することで、車いす利用者が健常者のように自由に移動できるようになり、より快適に社会生活を送れるようになることを期待している。 今年度は車いすテニス選手の体幹の動きに着目し、車いすをより効果的に加速させるメカニズムを明らかにした。現在はそのデータをまとめ、論文を執筆している。また、車いすテニス選手がハンドリムを押している時の力を定量化するためのデバイス(センサー)の構築を目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、車いすテニス選手がハンドリムを押している時の力を定量化することを目的のひとつとしてあげている。そのため、ハンドリムを押している時の力を測定するためのデバイス(センサー)の構築を目指していた。しかし、既存のセンサーでは有線でしかデータを収集することができないこと、また、車いすテニス選手の手に装着させるめにはセンサーのサイズを変更する必要があることが分かった。当初の計画では、そのセンサーを使って実験を終わらせる予定でいたが、今年度は既存のセンサーでどこまでハンドリムを押している力を正しく測定することができるのかを調べるとともに、センサーの無線化、サイズ変更について検討を重ねることにとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
早々にデバイスを構築させ、そのデバイスを使って車いすテニス選手がハンドリムを押している時の力を定量化する。そして、車いすを効果的に加速させている車いすテニス選手の特徴を明らかにすることを目指す。
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Causes of Carryover |
本研究では、車いすテニス選手がハンドリムを押している時の力を定量化するためのデバイスの構築を目指していた。しかし、既存のセンサーでは有線でしかデータを収集することができないこと、また、車いすテニス選手の手に装着させるめにはセンサーのサイズを変更する必要があることがあとから分かった。当初の計画では、センサーを購入し、そのセンサーを使って実験を終わらせる予定でいたが、現在はセンサーを製作している会社とセンサーの無線化、サイズ変更について検討を重ねることにとどまっており、実際にセンサーの購入や実験が行われていないため、次年度、使用額が生じてしまった。
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