2021 Fiscal Year Research-status Report
車いすを効果的に加速させる身体関節運動と,そのメカニズムの解明
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19K19997
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
田邉 智 近畿大学, 経営学部, 教授 (70435444)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 車いすテニス / チェアワーク / 加速 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、車いすテニス選手が車いすのハンドリムを押している時の力を定量化することを目的のひとつとしてあげている。そのため、ハンドリムを押している時の力を測定するためのデバイス(センサー)の構築を目指していた。しかし、当初、実験計画で使用しようとしていたセンサーが有線でしかデータを収集することができないこと、また、車いすテニス選手の手に装着させるめには、センサーの更なるスリム化が必要であることが後から判明し、本研究の実験では適切なものでないことが分かった。そこで、新たに、別のセンサーを開発している機器メーカーと相談し、センサーの無線化、スリム化を図り、本研究の実験に適切なセンサーの開発を目指していた。令和2年度に入り、ようやく実験で使えるセンサーの目星が付いた。しかし、今度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けることになった。本研究では、障がい者を対象に実験を行うため、新型コロナウイルスの感染の影響は大きく、当初、実験の協力してもらえる施設での実験許可が得られない状況が続き、新たに実験に協力してもらえる施設および被験者を探していた。 平成3年度に入って、新型コロナウイルスの感染が少し落ち着きを見せ、実験に協力してくれる被験者が見つかった。そこで、研究を進めようと、実験を行うためのセンサーの購入を進めているが、世界的な半導体不足の影響を受けて、いまだセンサーが納品されず、実験が出来ていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」でも述べたとおり、新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足などの影響を受け、いまだ実験ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
当初、実験計画では20名の車いすテニス選手を対象に実験を行う予定でいたが、被験者数を10名ほどに減らし、実験するよう計画を練り直している。センサーが入り次第、すぐに実験できる準備をしているが、センサーがいつ納品されるか見通しがつかず、補助事業期間延長の申請も視野に入れている。
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Causes of Carryover |
実験ができていないため、実験で使用する機器の購入費、実験での旅費交通費、および被験者へ支払われる謝金が使用できていない。 次年度は実験を行い、請求している助成金を使用する。
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