2020 Fiscal Year Research-status Report
高齢者に対するオーラルフレイル予防に向けた健康教室、健康支援の有効性の検討
Project/Area Number |
19K19999
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Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
臼井 達矢 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (00638132)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / 口腔内局所免疫 / 運動 / 健康教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔内を健康に保つことは様々な疾病予防となり,口腔機能低下(オーラルフレイル)を防ぐことが健康寿命の延伸において重要となる.さらにオーラルフレイルの状態が身体フレイルにつながり,要支援・要介護状態や認知症を招く原因ともなりうる.我々はこれまでに口腔内局所免疫機能であるHuman-β-defensin-2(HBD-2)に着目し,一過性の運動ストレスに伴いその発現が抑制されること,また高頻度での運動トレーニングの実践が安静時の唾液HBD-2を低下させることなど,一般健常者に対する口腔ケアに有効な運動方法を明らかにしてきた.しかしながら,オーラルフレイル予防が必要な地域在宅高齢者や要支援・要介護高齢者 に対する効果検証までは至っておらず,本研究ではオーラルフレイル予防に向けた高齢者同士のコミュニティの場や運動・健康教室などの健康支援の有効性を検討するために下記テーマに取り組む.研究①として2019年度には,地域在宅高齢者を対象に1年間の健康教室や地域活動(コミュニティの場)を開催し,その有効性を口腔機能および口腔内免疫の観点から検討した.健康教室などの地域コミュニティの場に参加し,研究の趣旨を説明し,同意を得られた被験者から唾液採取および運動機能やストレス,自律神経の測定を行った.さらにその継続効果を検証するため3ヶ月ごとに同様の測定を実施した.研究②(2020年度)として要支援・要介護高齢者を対象に,6ヶ月間の健康支援(運動や食事介入)がオーラルフレイル予防や改善に有効であるかどうかを検討する予定であったがコロナの感染拡大のため3ヶ月間の介入となった.2020年度にはこれまでの研究の成果を論文等で発表を行った.2021年度は、研究①のデータ解析および論文執筆と研究②の追加実験等を実施する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 コロナの感染拡大により、要支援・要介護高齢者を対象とする介入実験の期間が短縮された。しかしながら短縮した介入ではあったが。得られたデータより、健康教育の効果がオーラルフレイルに関係する因子に好影響をもたらしている.コロナの状況にもよるが2021年度に追加実験を行い、その効果を引き続き検証していきたい.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度においては,2019年度、2020年度に採取した唾液の分析およびその他に得られたデータの分析を行う.さらに2020年度にデイサービスと連携して行った介入実験について,追加実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
今年度購入した自律神経活動測定(ユニオン社製)を次年度も追加購入することとした.その理由としてコロナにより介入実験が短縮されたため,追加実験として自律神経活動を中心に測定を行うため,台数の確保が必要となる.
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Research Products
(8 results)