2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of standard gait evaluation system by dimensionless quantity of gait parameters and plantar pressure distribution.
Project/Area Number |
19K20016
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
柏木 悠 専修大学, 商学部, 准教授 (30738638)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 足底圧分布 / 足圧中心 / 歩行 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,成人のデータ収集が少ない課題があったため追加の計測を実施した.また,昨年度の研究成果として,扁平足の場合,蹴り出しの際,アーチの低下により足底腱膜が伸長しているために足部の剛性を高められず,推進力が低いためCOPの移動が遅くなることが一つの原因と考えられ,歩行中COP移動軌跡が新たな足部内側アーチ機能評価になる可能性を示唆したことを踏まえ、更にCOPの移動軌跡に着目して研究を進めた.具体的には,15名の成人男性(年齢20.5±2.3歳、BH:172.6±5.8cm、BW:64.1±9.9kg)と19名の陸上短距離走を専門とする男子大学生(年齢19.9±0.9歳、BH:174.1±5.4cm、BW:64.9±14.2kg、)を対象に歩行中の足底圧分布の計測を実施した.歩行立脚期全体の時間は,陸上短距離選手が短い値を示したが統計上な差はみられなかった.歩行立脚期のフェイズ時間においては,陸上短距離選手のPush offがより長い時間を示し(330.9±63.2ms VS. 293.4±44.6ms),統計上有意な差が認められた(P<0.05).この立脚期中の時間を正規化すると陸上短距離選手のコンタクト初期の正規化時間が短く(35.3±10.0% VS. 41.3±7.3%),一方でPush-offが長い正規化時間を示し(51.3±10.5% VS. 44.5±6.5%),統計上有意な差が認められた(P<0.05).また,COPの軌跡は,陸上短距離選手は,一般成人より直線的なパターンを示した。さらに,Push-off時のCOPの前方方向への移動速度が高い値を示した。これらの結果は、長期に渡るスプリントとトレーニングのトレーナビリティーが歩行立脚期のCOP移動パターンを合目的かつ効率的に変化させる可能性が示唆された.
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