2020 Fiscal Year Research-status Report
水素酸素ガスの吸入が筋疲労や筋痛に及ぼす回復効果の研究
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19K20017
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
遠藤 慎也 東海大学, 健康学部, 助教 (20824874)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 水素酸素ガス / 酸化ストレス / 伸張性収縮 / レジスタンス運動 / 回復効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、運動中の水素酸素ガスの吸入による筋疲労や筋痛に及ぼす回復効果を検証することを目的とした。実験計画は下記の通りであった。 被験者に行わせる運動は伸張性収縮での膝関節伸展運動とし、運動のセット間(3分間)に水素酸素ガス吸入器を用いて、水素酸素ガスを吸入させる。実験条件は、カニューレを装着して水素酸素ガスを吸入させる条件と、カニューレを装着してガスを発生させない条件を設定する。被験者にガスの有無がわからないように盲検法を用いる。測定項目は、自覚的疲労度、血中乳酸濃度、酸化マーカー(d-ROMs)、還元マーカー(BAP)とし、運動前、運動後にて測定する。 2020年度の実績として、運動負荷の予備検討を実施した。計画の段階では、膝関節伸展運動としていたが、筋疲労や筋痛の程度を鑑みて、上肢の肘関節屈曲運動も検討していくこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は、研究環境の整備や測定方法の確認も完了し、実験を遂行できる状況であったが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、被験者を募集することが困難となり、実験の実施が困難となったため。ただし、運動負荷の検討については実施できたため、実験開始に向けて方法論が定まってきている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、運動負荷の検討を実施したため、そこで得られたデータをもとに本実験を計画・実施し、継続して研究を行う予定である。 また、水素酸素ガスを運動中または運動後に継続的に吸入させ、筋疲労や筋痛への回復効果を検証する。その成果は11月に開催される第32回日本臨床スポーツ医学会学術集会において発表し、今年度中にさらに研究を継続し学術誌等に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況から、予定していた実験が実施できなかったため、次年度使用額が生じたが、2021年度に実施予定の実験で生じる人件費や謝金、成果発表のための学会発表や論文投稿などで、計画的かつ効率的に予算を活用していく。
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