2019 Fiscal Year Research-status Report
Research on athlete burnout based on awakening Cortisol / DHEA response
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19K20022
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
門岡 晋 金沢星稜大学, 人間科学部, 講師 (10712193)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CAR / DAR / Th1/Th2バランス / ストレス / リカバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
起床時コルチゾール反応(Cortisol Awakening Response: CAR)は、自宅での唾液採取を課すプロトコルを採用することが多い。これについては、自然日常下でのストレスを評価できる利点はあるものの、コンプライアンスの課題が残される。従って、本研究では宿泊施設(大学セミナーハウス等)を利用した実験プロトコルの作成を予備実験として検討した。予備実験は、測定前日を含めた1泊2日で大学宿泊施設を利用して実施した。対象者は、大学競技者男性20名とした。測定は2日目の起床直後に行われ、起床時コルチゾール反応(起床直後・起床15分後・起床30分後、計3点の唾液採取)、及びTAS9VIEWを用いて自律神経活動(起床時心拍数、LF、HF、LF/HF比)を評価した。結果は、概ね先行研究を支持する結果となり、宿泊施設を利用したプロコトルの実施可能性ついて示唆を得ることができた。予備実験の研究成果については2020横浜スポーツ学術会議で発表する予定である。 起床時DHEA反応(Dehydroepiandrosterone Awakening Response: DAR)について、文献研究を行った。その生理学的メカニズムと測定の意義について、論文にまとめた。これらの取り組みは、Medical Science Digest誌(2020年6月号)への掲載が決まっている。 以上の取り組みをふまえ、2020年度は本実験(研究1・研究2)を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新しい実験プロトコル作成に当初予定していたよりも時間を要した。 また、当初3月に本実験実施も検討していたがCOVID-19の影響により合宿・遠征が全て中止となり実施が難しい状況となったことも影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の取り組みにより実験プロトコルを概ね固めることができた。2020年度は、本実験を開始する。具体的には、計画書の研究1・研究2を対象チームのスケジュールを考慮しつつ、夏期の合宿・遠征シーズンを中心にデータを取得する。また、COVID-19の情勢にも配慮し、適切な対応(特に宿泊時の留意事項など)をとりながら実験を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
本実験(研究1)で使用を予定していた唾液コルチゾール分析キット及びDHEA分析キットについて、本実験実施の延期に伴い当該年度での購入を見合わせることにしたため。2020年度は本実験を実施するため、そのまま繰り越して使用する予定である。
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