2020 Fiscal Year Research-status Report
Research on athlete burnout based on awakening Cortisol / DHEA response
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19K20022
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
門岡 晋 金沢星稜大学, 人間科学部, 講師 (10712193)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Th1 / Th2 / コルチゾール / DHEA / バーンアウト / アスリート / CAR / DAR |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、起床時コルチゾール/DHEA反応を指標にしたバーンアウト評価について、Ⅱ型ヘルパーT細胞(Th2)とⅠ型ヘルパーT細胞(Th1)によるTh1/Th2活性バランスの調節モデルに基づいて、研究の意義や研究仮説について検討した。これらの検討については、Medical Science Digest誌(第46巻第6号令和2年6月25日発行)に掲載された。 バーンアウトと起床時コルチゾール反応の関連性について、Lateral Flow Device (LFD)法による検討をおこなった。LFD法とは、簡易的且つ即時的に唾液中ストレス応答物質を測定することを可能とする手法である。本研究では、唾液採取及び分析に英国SOMA Bioscience社で開発されたThe SOMA Cortisol LFD test kit (Kit batch number: 1653-1655) と唾液中ストレスマーカー分析装置The SOMA Cube Reader (SN: 83419170003) を使用した。実験参加者は、地方連盟のⅠ部リーグに所属する大学サッカー部員男子20名とした。その結果、CAR、AUCの各指標について先行研究の報告と概ね一致する結果となった。したがって、バーンアウトのような慢性的ストレスをLFD法でより簡便且つ即時的に評価し得ることが示唆された。 これらの成果については、2020The Yokohama Sport Conferenceで発表(オンライン、ポスター発表)した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は実験の統制を図るため、合宿所等の宿泊施設を利用して実験参加者の唾液収集、自律神経活動の測定を計画していた。しかし、新型コロナウィルスの影響によりスポーツ活動や宿泊を伴う活動に規制がかかり実験実施が難しい状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
感染状況が比較的落ち着くことが予想される夏季に、チームの合宿や遠征先に帯同するなかで感染対策に注意をしながらデータを収集するかたちで対応していきたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、スポーツ活動や宿泊を伴う活動に規制がかかり、実験を予定通りに進めることができなかった。このため、測定や解析にかかる消耗品等で未使用の額が生じた。また、学会等も全てオンライン参加であったため、旅費も未使用となった。 次年度は、比較的コロナの感染が落ち着くことが予想される夏季に、データを収集していく。次年度は、特に測定・解析にかかる消耗品の購入費用について必要となる。また、チームの遠征や合宿に帯同し、測定することも計画しているため旅費も必要となる。
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Research Products
(2 results)