2021 Fiscal Year Research-status Report
20秒間でスティフネスを減少させることができる静的ストレッチング方法の開発
Project/Area Number |
19K20028
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Research Institution | Kobe International University |
Principal Investigator |
武内 孝祐 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 講師 (10738058)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ストレッチング / スティフネス / 関節可動域 / 受動的トルク / 痛み |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度までの研究成果で、高強度静的ストレッチングは短時間で安全かつ効果的にハムストリングスのスティフネスを低下できることが明らかとなっている。2021年度は高強度静的ストレッチングをスポーツ現場で用いていくために、①セルフストレッチングによる高強度静的ストレッチングの安全性と効果の確認、②高強度静的ストレッチングの持続時間の検討を行った。 ハムストリングスのセルフストレッチングとしてジャックナイフストレッチングを用いた。健常成人を対象に60秒間の高強度ジャックナイフストレッチングと通常強度ジャックナイフストレッチングの効果を比較した。その結果、高強度ジャックナイフストレッチングにおいてのみスティフネス低下が認められた。また、両条件ともにストレッチング終了後に痛みは残存しなかった。よって、高強度ジャックナイフストレッチングは安全かつ効果的にスティフネスを低下できるセルフストレッチングであることが明らかとなった。 また、健常成人を対象に60秒間の通常強度静的ストレッチングと高強度静的ストレッチングの効果持続時間を比較検討した。その結果、高強度ストレッチング後に生じる関節可動域の増加とスティフネス低下は、ストレッチング終了後20分間以上は継続していることが明らかとなった。 以上の結果から、高強度静的ストレッチングはセルフストレッチングとしても安全かつ効果的に実施可能であり、かつ、その効果は通常強度の静的ストレッチング以上に持続することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに研究を行うことができた。また、得られた研究成果は国際誌に採択された。
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Strategy for Future Research Activity |
高強度静的ストレッチングに関して良好な結果が得られている。現在。ストレッチングの強度を客観的に評価するために、Stretching loadを考案し、その有用性に関して検証を行っている。今後は、Stretching loadを用いて高強度ストレッチングが効果的であるメカニズムを明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
当該課題の研究は順調に進んでいる。現在、得られたデータを国際論文として2件投稿準備を進めている。それらの論文を作成する際に必要な英文校正費、国際誌に採択された際の掲載料を次年度に繰り越している。
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