2019 Fiscal Year Research-status Report
他者の不安表情の知覚が実践的な運動パフォーマンスに及ぼす影響
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19K20030
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Research Institution | Nishinippon Junior College |
Principal Investigator |
小川 茜 西日本短期大学, 健康スポーツコミュニケーション学科, 准教授 (60788488)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 情動伝染 / 運動 / 不安 / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、他者の感情が伝染するという“情動伝染”という現象に着目し、他者の不安感情が自己の運動パフォーマンスにどのような影響を与えるのか検討することを目的としている。実験手続きとしては、表情写真を刺激として一定時間呈示したのち、運動パフォーマンスを行わせる。情動伝染の生起は、表情筋の筋電測定、および質問紙による自己評価で測定する予定である。 昨年度は、先行研究の整理を行った。また実験のための機器や実験プログラムの用意などを行い、実験への準備を整えた。具体的には、刺激となる表情写真を投射するためのプロジェクタや、スクリーンとなる物品、運動課題の用具、精密に記録できる記録機器やパソコンなどを準備できた。また各種学会や勉強会に参加し、本研究に関連する最新の研究知見を得るとともに、他研究者との議論を行い、よりよい研究とする準備を進めている。 しかし、3月から予備実験を進めていたが、新型コロナウイルスの影響のため一時中断とした。予備実験は2名の参加にとどまり、以降は大学入構が制限されたため予備実験は出来ていない。 令和2年度は、大学の入構制限は徐々に解除されているため、予備実験を再開する予定である。その後、予備実験のデータ分析を行い、本実験を開始する。ただし、実験計画を新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮したものに変更することが必要であるため、実験計画の再検討が終わり次第、予備実験を再開して、研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験に使用する機器やプログラムの準備は概ね終了している。一方で新型コロナウイルスの影響により年度末に実施予定だった予備実験は終わっておらず、今後実験する環境や実験方法も新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して再検討することを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後実験する環境や実験方法も新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して再検討することを考えている。 具体的には、本研究では実験室において、表情写真の呈示後に運動パフォーマンスを行わせる予定である。そのため、実験者と実験参加者が一定の距離を取ること、実験参加者に密接する際は実験者はフェイスシールドを着けることなどを想定している。 本研究により、他者の不安感情が自己の運動パフォーマンスにどのような影響を及ぼすかを明らかにすることができ、競技場面で周囲の人々の影響によりパフォーマンスが低下してしまうスポーツ選手の助けとなることが期待される.
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