2022 Fiscal Year Annual Research Report
Mimicking exerciseを用いたランニングの効率に影響する動作の解明
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19K20050
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関 慶太郎 日本大学, 文理学部, 助教 (90822239)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 効率 / エネルギーコスト / バイオメカニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、Sledge jumpの斜度の違いがエネルギーコストと下肢のキネマティクスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。昨年度、15名の男子長距離走者を対象にSledge jumpの測定が完了しており、本年度は、分析と投稿を行った。本研究では、Sledgeの角度を18.5度、23.0度、27.5度の3段階に設定しており、酸素摂取量は27.5度で最も高く、18.5度で最も低く、すべての条件間に有意差が認められた。エネルギー消費量は、27.5度で最も高く、18.5度で最も低く、すべての条件間に有意差が認められた。エネルギーコストは27.5度で最も高く、18.5度で最も低く、すべての条件間に有意差が認められた。また、エネルギー消費量と外的仕事との間に最も強い正の相関関係が認められた。さらに、膝関節の負の力学的仕事とエネルギー消費量との間に有意な負の相関関係が認められた。加えて、多くの関節キネマティクスは条件間に有意差が認められた。 ランニングのエネルギーコストに関する先行研究では、鉛直方向のタスクがエネルギーコストの主な決定要因であり、水平方向のタスクはそれに次ぐ要因であると言われている。しかしながら、これらの研究で用いられた走速度は非常に遅く、競技者におけるエネルギーコストの決定要因に言及するには不十分であった。本研究では、Sledgeの傾斜を変えることによって鉛直と水平方向のタスクの割合を変化させ、これらのエネルギー消費について検討した。その結果、鉛直方向のタスクは水平方向のタスクと比較してエネルギーコストが大きいことが示唆された。 なお、本研究で得られた成果は学術誌に投稿中である。
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Research Products
(1 results)