2021 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring essence and effect of coaching based on practitioner's experience
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19K20053
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
青柳 健隆 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (80772970)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーソナルコーチング / 人材育成 / 指導者養成 / 人的資源開発 / 自己基盤形成 / 自己理解 / スポーツ教育 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究者自身がクライアントとしてパーソナルコーチングを受ける参与観察研究を実施した(1年目、2年目に続き3例目)。3年間、異なるコーチからパーソナルコーチングを受けたことで、それぞれを比較する視点も持ちながら、パーソナルコーチングの作用を体感的に理解することができた。 一方で、今年度は研究者自身がコーチとして、クライアントにパーソナルコーチングを実践する参与観察研究を実施した。コーチ側の視点からの研究を行うことで、クライアント体験とはまた違ったデータや理解の深まりを得られた。 加えて、研究者が第三者的な視点からコーチングを観察する研究も行った。対象(クライアント)の1人目が心理カウンセラーである。よくパーソナルコーチングと比較されるカウンセリングであるが、カウンセリングを詳しく知る者にコーチングを受けてもらうことで、それぞれの違いや共通性を見出すことができた。対象の2人目、3人目は大学生アスリートであった。ビジネスパーソンを対象とすることの多いパーソナルコーチングであるが、対象がアスリートであっても作用し、心理面、社会面(人間関係など)、キャリア形成、そしてチームの状態やパフォーマンスへの好影響があることが示唆された。 そのほか、これまでの研究やコーチへのインタビューをもとにしたコーチングマニュアルの作成や学習プログラムの検討、それらを用いた実践およびデータ収集も実施した。また、昨年設立したコーチング科学研究所の運営を行い、関連団体と今後の研究に向けてのディスカッションを進めている。
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Remarks |
・青柳健隆(2021)スポーツライフのハードルを超えていこう!③:個人の思いを尊重し、「ライフファースト」で充実した学生生活を送れるようサポートする.Sport Japan,57: 42-43. ・青柳健隆(2022)「部活動問題」の論点整理(連載全10回).教育新聞(電子版),https://www.kyobun.co.jp/tag/p20220312/(2022年5月2日参照)
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Research Products
(5 results)