2020 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ競技用コートの描写に用いられているラインを利用した新たな動作分析法の開発
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19K20056
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
大島 雄治 立命館大学, 共通教育推進機構, 嘱託講師 (20805171)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | カメラパラメータ / キャリブレーション / 競技会場のライン / 粒子群最適化 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
カメラパラメータの推定について，従来法よりも簡便な手法を提案することは，様々な競技スポーツの競技会における動作データ収集の可能性を広げる．また，そこで得られたデータは，競技パフォーマンス向上や障害予防に貢献する可能性もある．そこで，本研究では，スポーツ競技用コートに描写されているラインの幾何学的特性を利用して3次元動作分析可能なカメラパラメータを算出する手法を開発した．前年度では，陸上競技場の直走路を対象とした実験を行い，計測範囲外の複数の既知点と計測範囲内の既知点1点とレーンを区切るラインから精度よくカメラパラメータが推定できることを確認できた．今年度は，まず，その研究成果を学術論文として執筆し，その内容が掲載された．
また，既知点の数が少ない陸上競技場の曲走路を対象にして同様の実験を行ったが，精度の高いカメラパラメータを取得できなかった．理由として，陸上競技場の走路には，排水を良好にするために，求心方向には1%以内の許容傾斜が認めらており，各レーンの既知点の鉛直方向の3次元座標値が異なっていることが挙げられる．そこで，陸上競技場の曲走路を複数地点から撮影し，その画像から既知点の正確な三次元座標を推定する手法を考案し，その精度検証を行った．結果，測量機器を用いて測定した真値との差は最大で1cm程度であり，既知点の3次元座標を精度よく推定できることが確認できた．
前年度開発したカメラパラメータを推定する手法，今年度開発した既知点の正確な3次元座標値を推定する手法を用いることで，陸上競技場の走路については，ほぼすべての計測範囲において，競技会場内で較正作業を行うことなく，3次元動作分析を行うことができるだろう．
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Research Products
(2 results)
