2020 Fiscal Year Annual Research Report
ジュニア競泳選手のパフォーマンスを向上させる新たなトレーニング指標の提案
Project/Area Number |
19K20060
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
森 誠護 九州共立大学, スポーツ科学部, 准教授 (60389377)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ジュニア競泳選手 / 最大泳パワー / 最大泳速度 / 肩関節伸展筋力 / 肩関節内旋筋力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、ジュニア競泳選手を対象にした肩関節筋力とクロール泳の泳速度及び泳パワーとの関連性、並びに筋力の左右差と泳パワー変換効率と関係性を明らかにし、ジュニア競泳選手のクロール泳パフォーマンス向上を目的とした陸上ト レーニングの指標を明確にすることであった。 当初の予定では、令和元年度に、ジュニア競泳選手を指導するクラブ及び高校に被験者協力の依頼をし、ジュニア競泳選手20名を対象にした実験を実施する計画であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、初年度は9名の被験者を対象にした実験のみ実施し、令和2年度に11名の被験者を対象に実験を実施した。 泳パワー測定には、研究代表者らが独自に開発した簡易型泳パワー測定装置を用いて実験を行なった。肩関節筋力の測定は、ハンドヘルドダイナモメーターを使用し、左右の肩関節最大外転位での伸展筋力(以下、MAP)と肩関節90°外転90°外旋位での内旋筋力(以下、AEP)をそれぞれ測定した。 その結果、全被験者間並びにクロール泳を専門とする被験者間において最大泳速度と最大泳パワー、最大泳速度と最大牽引力、最大泳パワーと左右のMAP並びにAEPの間に有意な相関関係が認められた。 以上の結果から、ジュニア競泳選手において肩関節伸展筋力及び内旋筋力を向上させる陸上トレーニングを実施することは有効であることが示唆された。 なお、本研究結果は、日本コーチング学会第32回学会大会において発表を行なった。
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