2022 Fiscal Year Research-status Report
表現遊びにおける「個性的な動き」とは何かー児童の「発想」から指導法を導き出すー
Project/Area Number |
19K20069
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
成瀬 麻美 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60583292)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 表現遊び / 個性的な動き / 模倣 / 発想 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、表現遊びに着目し児童から現れる「個性的な動き」とはどのような動きかを児童の発想に焦点をあて明らかにするとともに、「個性的な動き」を引き出すための指導法を検討することを目的とした。題材の模倣をした際の動きを取り上げ、題材に対する児童の認識や発想と掛け合わせながら「個性的な動き」の観点を見出していく。 先行研究において、児童から現れた模倣の動きを「形骸模倣」、「誇張模倣」、「オリジナル模倣」の3つに分類しており(成瀬ら,2014)、本研究ではこの「オリジナル模倣」が「個性的な動き」であると定義した。成瀬ら(2018)は量的な分析により模倣の動きを分類するための観点を明らかにしており、「オリジナル模倣」は、模倣する題材の形態を越えた動きであり身体全体で動いている動きと示し、動きを外観的に捉え分析を行ってきたが、児童が題材をどのように捉えて「発想」したかという視点に関しては研究されていない。そのため、「個性的な動き」をしている児童の題材に対する発想や認識を探り、その特徴を明らかにすることで、「個性的な動き」を引き出す指導法を開発することを試みた。 研究方法として、小学校2年生を対象に様々な動物の絵カードを準備し即興でそのものになりきって動く授業形式の実験を行った。その後児童全員にアンケート調査を実施し、その後抽出した9名の児童にインタビュー調査を行った。抽出した児童のうち3名は「個性的な動き」をした児童であり、そのインタビュー内容を質的に分析した。 その結果、「個性的な動き」をしていた児童は題材に対する自身の経験を思い起こし、そのときに感じたことを動きに表している傾向にあった。反対に「形骸模倣」をしている児童は単語のみの短い回答であり、題材に対する経験はあるもののその題材の様子をそのまま記憶している傾向にあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験もでき、分析も計画通り進んでいる。学会発表もすることができているため、最終年度は論文を投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究結果をまとめ、論文執筆をし投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
分析で謝金を使用する予定であったが、簡単な分析を申請者1人で行ったため、当該年度は使用しなかった。次年度、詳細な分析をするために謝金を使用し、論文投稿に向けた物品費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)