2020 Fiscal Year Research-status Report
重心制御に着目した育発発達期における調整力を定量化する試み
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19K20075
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
川端 悠 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (20713390)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重心制御 / COP / 発育発達期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、コロナ禍に伴い研究対象としていた児童の実験参加が困難になり計画を変更して、実験を行った。そのデータはAmerican Journal of Sports Scienceにアクセプトされたほか、日本体育測定評価学会第20回記念大会において研究発表がされた。 当初の計画では、児童に姿勢制御テストを実施し、性別の影響を検討し、その後、年齢別の基準値を作成するためにデータ収集に注力する予定であったが、それらを計画的に遂行することができなかった。 しかし、今年度は男児の重心制御に関する下肢の左右差を検証し、実験に下肢の左右差の有無は考慮しなくて良いとの知見を獲得した。また、若年青年において、足底部への刺激は重心制御能力に即時的な影響を与えないことも確認された。これらの知見から、実験結果に影響を与えるであろうバイアスの取り扱い方にエビデンスを得られている。次年度は、当初の予定を遂行するためデータ収集に注力したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨今の新型コロナウイルスの影響で実験が予定通り行えていない。本研究期間の延長を前提に感染拡大の予防を大優先にしたい。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者が児童のため、研究機関に招いての測定が十分に行えていない。少人数のサンプルから仮説検証を行うため、一人あたりの試行数を増やし検証精度を高めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍によって、実験計画の遅延が生じていること。および対面での学会大会が中止され、それに伴う旅費の支出が減少しているため。
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Research Products
(2 results)