2022 Fiscal Year Annual Research Report
重心制御に着目した育発発達期における調整力を定量化する試み
Project/Area Number |
19K20075
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
川端 悠 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (20713390)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重心制御 / 姿勢 / 発育発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2022年度は、昨年度からマイナー修正を行っている測定プログラムの修正が完了した。プログラムの名称は「重心調整力評価ソフト」となり、竹井機器工業株式会社によって制作された。このプログラムは静止立位から足の位置を変更せずに、足圧中心(COP)の最大移動量を計測する①LOS(Limit Of Stability)テスト、画面上を移動する目標視標に対し、COPを追従させた際の目標視標との誤差を計測する②追従動作テスト、そして静止した目標視標にCOPを移動させ、目標視標上にCOPを1秒以上滞留するまでの時間を計測する③反応動作テストが行える。いずれのテストも開眼立位姿勢で行われるため、テスト中の事故のリスクは低く、子どもから高齢者まで幅広い年代に実施できる。機器の構成はノートPC、重心動揺計、モニターの3点であり、持ち運びも可能である。 このプログラムによって、重心制御に着目した発育発達期における調整力を定量化するための試みを実施した。しかしながら、協力機関におけるCOVID-19感染予防対策の方針により十分な被験者の獲得ができなかった。このため、当初予定した研究成果の獲得もできなかった。 ただし、2023年5月8日からCOVID-19感染症が第5類に変更されるため、協力機関による測定が平時可能となることが推察される。よって、研究期間終了後も本研究は継続していく。
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