2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K20078
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Research Institution | Seigakuin University |
Principal Investigator |
松永 直人 聖学院大学, 基礎総合教育部, 助教 (90825952)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 筋シナジー |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツ動作は様々な筋が協調的に活動することでより強い、より速いパフォーマンスを発揮する。本課題ではスポーツ動作時の複数の筋の協調性(シナジー)を調査し、このシナジーと競技パフォーマンスやスポーツ障害との関連を調査している。 右利きのグライド投法の砲丸投げ選手を対象に筋活動を測定しシナジー解析を行った。その結果、体幹と右下肢から構成される右脚でバックステップするためのシナジー、右下肢伸展筋群を中心とした重心移動のためのシナジー、右上肢と左下肢の筋から構成されるリリースのためのシナジーの3つのシナジーが存在することが明らかとなった。この結果を基礎データとし、今後同一選手のシナジーを追跡調査することで、競技パフォーマンスの向上及び低下の要因、あるいは競技やトレーニングによって慢性障害が発生した場合の要因を推察する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
砲丸投げに関する基礎データは収集したが、新型コロナウィルスの感染拡大により競技会の中止や学内における活動が制限されたことで、実験の中止を余儀なくされ継続調査が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
砲丸投げのパフォーマンス及び障害の追跡調査を継続する。 また、バスケットボールのフリースローを対象に、様々な条件下でのシナジーを調査し、心的プレッシャーとシナジーの関連を明らかにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、実験が中止となり被験者への謝金を支払っていないため余剰金が生じた。そのためこの余剰金は次年度の助成金と共に消耗品や実験の謝金に利用する。
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