2019 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of pain relief effect and physiological activity using selective low frequency current stimulation in VR environment
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19K20085
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
笠井 亮佑 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (50794301)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Virtual Reality / Pain assessment / Electroencephalogram / Plethysmography / Autonomic nerves |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、本研究課題の第一段階として、「Virtual Reality(VR)環境下における体表面知覚神経電流刺激による体表面知覚電流値への影響評価」の研究について進展が得られた。 VRによる痛みの緩和治療の先行研究では、主観的評価による臨床的有効性の観点から評価されている。しかし、これらの方法では、再現性が低く、定性的かつ主観的な評価になってしまうといった欠点がある。そのため、客観的にVRによる痛みの緩和治療の効果を提言することは、より適切な映像コンテンツの選定、及び質の向上に繋がることが考えられる。また、VR技術の生体への影響を推定する研究とVR技術を用いた医療技術の促進に将来繋がり得るものである。そこで、2019年度は、体性痛評価として、知覚神経線維であるAβ線維・Aσ線維・C線維に対して、選択的知覚神経電流刺激により、VR環境下における体表面知覚電流及び痛み電流値を測定することで定量的評価を実施した。さらに、痛みや情動負荷に伴う心理的変動は、心理学的検査及び痛みスケール法を用いて評価したことで、本研究課題の進展が得られた。しかし、痛みの生体反応評価は、身体的影響に伴う痛みに関連する知覚感度の評価と、心理的影響に伴う生理学的神経活動の評価を統合的に評価する必要がある。そのため2020年度では、2019年度に分析した結果を基に、VRによる痛み緩和時における生理学的神経活動の評価を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度の研究進捗は、予定していた計画通りに進展している。 研究実績の概要に示した本研究課題の進展及び研究成果の一部を国内学会の研究発表で公表した。また、これらについて原著論文として現在投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の方向性としては,大きな変更点はない。 2020年度では、2019年度に分析した結果を基に、VRによる痛み緩和時における生理学的神経活動の評価を実施する。具体的には、体性痛知覚感度の変化に伴う脳中枢神経活動の定量化を目的に、VR映像刺激下における選択的知覚神経電流刺激時の脳波を、周波数成分解析・非定常解析により評価する予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度では、研究機材関連、旅費関連、論文関連について支出した。以下、各予算項目について次年度使用額が生じた理由である。物品費について、脳波計MUSE BRAIN SYSTEM及び脈波計バックスディテクターの予算申請をしていたが、より本研究課題の解決に最適と考えた結果、脳波・心電・脈波計inter crossに変更した。また、解析用PC及び統計解析ソフト一式の予算申請をしていたが、研究代表者が所属する研究室が保有している研究資産を活用することで現状としては対応可能であったため、次年度使用額が生じた。旅費等について、研究成果の学会発表について、予定していた発表学会先の変更が生じたため、次年度使用額が生じた。 次年度使用額と2020年度の予算の使用計画を以下に示す。物品費として、生体信号解析用ノートPCを計上する。旅費等について、国際学会発表を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、中止となったため、発表学会の計画の変更が生じる。また、その他の項目について、予定通り、英文校正及び論文掲載費として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 体表面知覚神経電流刺激を用いたバーチャルリアリティ環境における体性知覚感度と脳中枢神経活動の評価2019
Author(s)
笠井亮佑, 伊藤奈々, 島峰徹也, 上條史記, 加納敬, 荻野稔, 日向奈恵, 武田朴, 篠原一彦, 田仲浩平, 水野(松本)由子
Organizer
生体医工学シンポジウム2019
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