2022 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of pain relief effect and physiological activity using selective low frequency current stimulation in VR environment
Project/Area Number |
19K20085
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
笠井 亮佑 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (50794301)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Virtual Reality / Pain assessment / Electroencephalogram / Plethysmography / Autonomic nerves |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度では、2019、2020、2021年度に分析した結果を基に、暑熱映像・寒冷映像・安静映像のような印象に焦点を合わせた映像コンテンツを用いた検討を進め、本研究課題の進展が得られた。急性痛緩和法の1つとして、体温変化を利用した冷罨法や温罨法が挙げられる。そこで2022年度では、暑熱及び寒冷の印象を誘発するVR映像視聴による体性痛に関連した急性痛の影響を抽出することを目的に、VR環境下における暑熱及び寒冷映像視聴による体表知覚電流感度と自律神経活動の変動について評価を行った。本研究により、暑熱及び寒冷の印象を誘発するVR映像視聴により、体性痛に関連した急性痛は緩和されるが、VR映像の種類として、暑熱及び寒冷映像と、中間映像では急性痛感度に差がないことがわかった。 本研究では、2019、2020、2021、2022年度を通して、VRを活用した生理学的神経活動に基づく体性痛緩和の定量的評価を目的とし、VR環境下における生理学的神経活動と体性痛知覚感度の関連性を評価してきた。本研究の最終目標である、脳皮質-体幹中心部及び末梢の脳機能・自律神経機能の関連性解析を用いて体性痛知覚感度との相互関連性を統合的に定量的評価し、気分状態および暑寒状態別における生理学的神経活動に基づいたVRによる体性痛軽減効果を明らかにすることができた。具体的には、VR映像視聴により特定の痛み緩和効果が生じることが証明できた。また、生理学的神経活動を抽出することで、VR映像視聴による痛み緩和に対する注意散漫効果と情動ストレスによる疼痛閾値の上昇効果の影響を把握することが可能となった。さらに、映像コンテンツ別での特徴点や、気分状態別での特徴点を明確化した。
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Research Products
(4 results)