2020 Fiscal Year Research-status Report
幼児における足の発育に特化した足と靴の健康教育プログラムの開発
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19K20087
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Research Institution | Kinjo University |
Principal Investigator |
小島 聖 金城大学, 医療健康学部, 准教授 (30454242)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 足趾 / 靴 / 教育 / 浮き趾 / 足部形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、幼児における足の発育を促進させるための足趾運動プログラムの開発と、靴の選び方や履き方の教育プログラムを開発することを目的としている。具体的には、足の発育に効果的な足趾の運動プログラムを実践してその効果を検証すること、適切な靴を選ぶ方法や履き方を教授し靴の適合判定が可能となる教育プログラムを開発することである。 2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、政府、県知事、所属機関および実施施設の感染対策本部の要請により、本来予定していた対外的な調査や運動介入は一切実施できなかった。当初の計画より実施施設を限定、対象者数を削減して実施することも検討したが、対象者および調査実施者の安全管理を徹底する観点から、活動を見合わせることとなった。そのため、本年度は対外的な調査、介入を中止し、前年までの調査結果を分析して保護者や保育士等への情報還元を主に実施した。実施を予定していた足趾運動プログラムは、オンデマンド形式の動画教材を作成して地域住民に配信したが、通信環境の整備が不十分であり、情報の提供に留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、本来予定していた対外的な調査や運動介入は一切実施できなかった。本来の計画では、2020年度に運動介入の効果を検証する予定であったが、調査・介入が全く実施できなかったため、進捗状況は遅れている。今後の感染状況および調査範囲の見直しを踏まえ、2021年度に介入効果の検証を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、前年から繰り越した縦断的調査の中間評価および足趾運動プログラムの実践と効果検証を行う予定である。対象は計画よりも縮小を検討しつつ、これまでの調査方法と同様に実施する予定である。適切な靴選びや履き方指導の講座については、オンライン化を検討する。足趾の運動プログラムについては、可能な限り対面で実施する予定であるが、オンライン化の併用を検討する。 これらの効果検証による研究成果は、学会報告および論文化を行う予定である。新型コロナウイルス感染症の影響によるが、今年度の測定や対面での指導について実施可能か予測が困難な点も多い。政府や県知事の要請および所属機関・実施施設の感染対策、安全管理体制を踏まえ、実施方法の変更が必要となる場合も想定される。当初の予定通りに実施が困難な場合は、対象施設の削減、測定および介入実践環境の見直し等を行いつつ、安全かつ質の高い研究成果が得られるよう修正しながら実施する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度は対外的な調査・介入が実施できなかったため、活動にかかる物品購入費と謝金に次年度使用額が生じた。また、学会発表の自粛により、旅費を執行しなかったため次年度使用額が生じた。 2021年度は、前年度の計画を実施する予定であるため、今年度の研究遂行用として使用する予定である。
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