2021 Fiscal Year Research-status Report
運動有能感によるダンス授業の「恥ずかしさ」軽減の試み
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19K20091
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Research Institution | Biwako Seikei Sport College |
Principal Investigator |
大西 祐司 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 講師 (00756760)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ダンス / 恥ずかしさ / 体育 / 運動有能感 |
Outline of Annual Research Achievements |
「恥ずかしさ」はダンス授業を阻害する最たる要因であるが、その構成因子や軽減のための手立てはほとんど明らかにされていない。本研究はその解決の糸口を運動有能感に求める。「恥ずかしさ」と運動有能感の関連を明らかにすることで、これまで蓄積されてきた運動有能感を高める指導方略を「恥ずかしさ」の軽減に援用することが可能となり、円滑で成果の上がるダンス授業の展開が期待できる。 そこで本研究は、ダンス授業を阻害する「恥ずかしさ」の構成因子と運動有能感との関連を明らかにし、運動有能感を高める指導方略を援用した「恥ずかしさ」を軽減する方略の有効性を検証することを目的とする。課題1の「ダンス授業における恥ずかしさの尺度を作成し、構成因子を抽出する」に取り組むにあたり、一昨年度は尺度開発の予備調査として、ダンス授業における恥ずかしさの構成概念を正当性を保証するため、専門家集団へのインタビュー調査を行っている。昨年度は、インタビューの聞き取りが不十分であった2名に対し、追加の調査を行った。 昨年度は、このインタビュー調査から得られたダンス授業における恥ずかしさ構成概念と、既存のシャイネス尺度等の質問項目を照らし合わせ、質問紙を作成し、以下の2つの課題に取り組む予定であった。しかしながら、補助事業期間を延長する事由(a,g)より、昨年度はほとんど研究を進めることができなかった。 課題2:ダンス授業における恥ずかしさと運動有能感の関連を検討する。 課題3:恥ずかしさを軽減する指導方略を考案し、その有効性を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の課題2・3は学校現場に依頼、介入して調査を行う必要があるが、2019年度末からの新型コロナウイルスの蔓延により、全体の計画進行が遅れている。期間を延長したこの1年を使い、学校現場の実態に配慮しながら計画を遂行したい。
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Strategy for Future Research Activity |
課題3に関しては、対象者の縮小や介入方法の変更を視野に入れつつ、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度に十分研究が進められなかったことから、補助事業期間の延長を申請し、承認を得ている。それに伴い、昨年度の使用額を本年度にあて、計画を遂行する予定である。
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