2020 Fiscal Year Research-status Report
胸部を対象としたレジスタンス運動における筋内低酸素化の規定要因の解明
Project/Area Number |
19K20092
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高木 俊 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (80735415)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レジスタンストレーニング / 筋力 / 筋厚 / 筋持久力 / 胸部 / 筋酸素動態 / 筋活動量 / スロートレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年者及び中高齢者に対して胸部を対象としたレジスタンス運動を実施することで、1)レジスタンス運動中の胸部における筋内低酸素化が局所性・全身性要因と関連するか否か2)、胸部における筋内低酸素化と局所性・全身性要因の関連が若年者と中高齢者で異なるか否か、3)レジスタンストレーニング(RT)が筋内低酸素化、局所性・全身性要因、筋厚を変化させるか否か、4)RTによる筋内低酸素化の変化、局所性・全身性要因の変化、筋厚の変化が関連するか否か、の4点について検討することで、運動時における胸部の筋内低酸素化とその規定要因を循環・代謝に関連する複数の局所性要因と全身性要因から解明することを目指すことであった。 2020年度は2019年度までに実施した予備検討の結果を踏まえ本実験を開始する予定であったが、新型コロナ感染症の影響により重症化リスクの高い中高齢者に対する測定が困難な社会的状況となった。2020年度途中より若年者への測定が実施できる状況にはなったものの、所属機関の若年学生においても頻回な実験室への来訪が難しい状況であった。そのため、2020年度は対象者を若年者に限定した上で、胸部に対する8週間のレジスタンストレーニングを自宅にて実施することとし、トレーニング前後において筋内低酸素化、筋内低酸素化と関連しうる局所性・全身性要因、及びトレーニング効果(筋力・筋厚・筋持久力)を測定した。2020年度はおおよそ15名の測定を実施することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響により当初の研究計画を一部修正せざるを得ない状況となったがが、実際に本実験を開始することができた。一方で、当初の予定通りの対象者数の測定を実施するには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
測定データの解析を進めると共に、若年者における対象者数を増大させる。新型コロナ感染症の感染状況を考慮しつつ、可能であれば中高齢者における測定を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で当初予定していた対象者数の測定を実施できなかった一方で、被検者謝金を別予算より支出することが可能となった。また、情報収集のために参加予定であった専門学会がWeb開催となったため、当初計上していた旅費を使用しなかった。以上の理由により次年度使用額が生じた。 2021年度に予定していた実際の測定に加えて、2020年度に実施できなかった測定を実施するため、測定備品・消耗品・被検者謝金として使用する予定である。
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