2021 Fiscal Year Annual Research Report
胸部を対象としたレジスタンス運動における筋内低酸素化の規定要因の解明
Project/Area Number |
19K20092
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高木 俊 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (80735415)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋内低酸素化 / 規定要因 / 筋発揮張力維持スロー法 / 筋肥大 / 個人差 / 大胸筋 / 若年男性 / 体幹部 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年者及び中高齢者に対して胸部を対象としたレジスタンス運動を実施することで、1)レジスタンス運動中の胸部における筋内低酸素化が局所性・全身性要因と関連するか否か、2)胸部における筋内低酸素化と局所性・全身性要因の関連が若年者と中高齢者で異なるか否か、3)レジスタンストレーニング(RT)が筋内低酸素化、局所性・全身性要因、筋厚を変化させるか否か、4)RTによる筋内低酸素化の変化、局所性・全身性要因の変化、筋厚の変化が関連するか否か、の4点について検討することで、運動時における胸部の筋内低酸素化とその規定要因を循環・代謝に関連する複数の局所性要因と全身性要因から解明することを目指すことであった。 2021年度も引き続き対象を若年者に限定した上で、胸部に対する8週間のレジスタンストレーニングを自宅にて実施することとし、トレーニング前後において筋内低酸素化、筋内低酸素化と関連しうる局所性・全身性要因、及びトレーニング効果(筋力・筋厚)を測定した。2021年度は被検者謝金を別予算より支出することが可能となった一方で、測定に伴う機器の故障が一部の機器において生じ、実験室の都合上頻回な利用が困難となった測定項目が生じた。機器を修理・購入し研究環境を整備することで、さらに5名分の対象者数を増大させた。 本研究では、胸部において直接評価したレジスタンス運動中の筋内低酸素化が8週間のトレーニング後に亢進し、トレーニング効果との間に関連が確認された。若年者の胸部においては筋内低酸素化の亢進が筋肥大に関連する可能性がある。若年期における筋量の増大は将来の筋量維持に有効であると考えられるため、胸部における運動時筋内低酸素化亢進の重要性が示唆された。
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Research Products
(4 results)