2022 Fiscal Year Research-status Report
周術期消化器がん患者の在宅療養中に増加するサルコペニア0%計画
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19K20115
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Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
園井 みか ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 講師 (50795466)
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Project Period (FY) |
2020-02-01 – 2027-03-31
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Keywords | 消化器がん / 栄養療法 / 運動療法 / 在宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
周術期消化器がん患者は,術前にサルコペニアに陥ると,術後合併症が増加することが分かってきている.そのため,周術期においてサルコペニアを予防することが重要である.しかしながら,手術入院前後の在宅で過ごす期間は長期にわたるにもかかわらず,有効な栄養療法および運動療法の効果については分かっていない. そこで,本研究では,周術期におけるサルコペニア予防のために,特に在宅で行うことが出来る有効な栄養療法および運動療法プログラムを開発することを目的とした. 今年度はこれまでに作成したデータベースを基に,患者からの同意が得られた食道がん根治術を目的とした新規症例に対して,術前から術後1年までのデータ収集を行っている.データ収集のタイミングは,術前化学療法開始前,手術入院時,術後退院時,術後1カ月,2カ月,3カ月,6カ月,9カ月,1年のタイミングである. 今後は,収集したデータから,プレサルコペニアやサルコペニアに至った症例と至らなかった症例を分類する.その中で,プレサルコペニアからサルコペニアに至らなかった症例に有効であった多職種の介入方法を考察する.その結果を踏まえ,サルコペニアを予防し,周術期がん患者本人が使用可能な在宅での栄養療法および運動療法プログラムを作成する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス拡大による手術件数の減少から,新規研究対象者が減少しているため
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も継続して新規研究対象者の募集を実施する.現在は食道がん根治術を目的とした手術患者のみを対象としているが,新規研究対象者の増加が見込めない場合には,対象診療科を拡大するなどして,対応する. 随時,学会での発表や論文化を計画していく.
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Causes of Carryover |
調査人数が,予定より下回ったため,次年度使用額が生じた. 次年度は更に研究参加を呼びかけ,追跡調査を行う. 項目は同様の項目,方法で調査を行う.
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