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2019 Fiscal Year Research-status Report

乳児期におけるフラボノイド摂取量と薬物代謝酵素活性の関連

Research Project

Project/Area Number 19K20119
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

石坂 朱里  兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (30724463)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsフラボノイド / ビリルビン / 黄疸
Outline of Annual Research Achievements

本課題では、乳児期に摂取したフラボノイドによる薬物代謝酵素の活性化およびビリルビン代謝促進と黄疸予防の可能性について究明する。
2019年度は、ビリルビンのグルクロン酸抱合化反応を促進するフラボノイドを探索した。ビリルビンは、主に肝臓や小腸に存在するUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)1A1により、モノグルクロニドあるいはジグルクロニドへと代謝されることが知られている。そこで、ヒト肝癌由来細胞株HepG2に各フラボノイドを前処理後、ビリルビンを添加し、培養上清に含まれるビリルビン抱合体量を四重極飛行時間(Q-Tof)型質量分析装置にて分析することで比較検討した。ビリルビンとその抱合体(モノグルクロニドおよびジグルクロニド)の分析条件は、先行研究での報告例をもとに設定した。また、フラボノイドおよびビリルビンの培養上清中での安定性については事前に検討し、どちらも安定的に存在する培養条件にて実験を行った。その結果、UGT1A1誘導作用がすでに報告されているフラボノイド3種について、それぞれを前処理することで、ビリルビンのモノグルクロニドおよびジグルクロニドの生成量が増加することが明らかとなった。
したがって、フラボノイドの摂取によりビリルビンの代謝促進につながる可能性が培養細胞レベルで示されたことから、今後は動物実験にて本仮説の検証を進めていく必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2019年度途中から産休・育休を取得したため、その間は研究を実施できていない。

Strategy for Future Research Activity

ビリルビンの抱合化を促進したフラボノイドについて、引き続き、細胞実験を進めるとともに、実験動物(マウス・ラット)へのフラボノイド投与実験を開始する。フラボノイド摂取後の血中ビリルビン濃度および、臓器中の薬物代謝酵素の発現量と酵素活性等を測定する。また、実験動物の血液や母乳に含まれるフラボノイドを定量することで、母親が摂取したフラボノイドの乳児への移行量を評価するとともに、フラボノイド摂取量と薬物代謝酵素活性との関連を究明する。

Causes of Carryover

2019年度途中から産休・育休を取得したことにより、その間に実施予定であった研究は次年度以降に持ち越したため、次年度使用額が生じた。

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Published: 2021-01-27  

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