2021 Fiscal Year Research-status Report
未就学児の野菜摂取量とその関連要因を評価する質問紙の開発
Project/Area Number |
19K20155
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Research Institution | Sapporo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
岩部 万衣子 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (70530228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 未就学児 / 保護者 / 野菜摂取 / 質問紙 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では研究期間内に3つの課題の遂行を計画した。課題1:未就学児の野菜摂取量とその関連要因を探るための評価指標の質問紙項目の検討。課題2:作成した質問紙は未就学児の野菜摂取量とその関連要因を適切に評価できる構成概念か、外的基準との関連は高いか、妥当性・信頼性の高さの検証。課題3:作成した質問紙は実際の介入による野菜摂取量やその関連要因の変化を適切に捉えられるか検証。 研究中断前の2019年度に課題1の質問紙項目検討のために2016~2020年3月に公表の論文について系統的レビューを行ったが、研究再開後1年が経過していたため、今年度は2021年12月までの追加論文を確認し質問紙項目に変更が必要か検討することとした。 2019年度と同じデータベース(医学中央雑誌(医中誌)、CiNii、PubMed)、検索式で2020年3月以降の論文を再検索したが、医中誌及びCiNiiでは前回検索と重なった期間の論文が抽出されなかったため、検索期間を2019年以降とした。PubMedでは2020年1月のサイトリニューアルに伴いより網羅的な検索が可能となり、同検索期間でも新たに論文が抽出されたため、検索期間を2016年以降とした。その結果、医中誌153件、CiNii36件、PubMed170件が抽出された。前回論文及びデータベース間との重複を除外し、採択基準に基づき表題と抄録を精査し医中誌27件、CiNii3件、PubMed17件を一次採択した。さらに本文を精査しCiNiiは1件を最終採択とした。医中誌とPubMedは本文の精査を進めているところである。これらの最終採択論文決定後、質問紙項目に変更が必要か検討する。 また、作成した質問紙に回答しづらい内容がないか等の表面的妥当性の検討、調査施設選定を進める計画であったが、追加論文のレビューが進行中であり実施に至らなかったため2022年度に実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は研究中断前の2019年度に課題1として実施した未就学児の野菜摂取量とその関連要因を探る質問紙項目検討のための系統的レビューが2016~2020年3月までに公表された論文についてであり、研究再開後1年が経過していたため、2021年12月までに新たに追加された論文がないかを確認し、質問紙項目に変更が必要かを検討することとしていた。検索データベースとして前回と同じ医中誌、CiNii、PubMedを用いて再検索を行い、CiNiiについては論文の最終採択まで終えた。しかし、医中誌、PubMedは表題と抄録の精査による一次採択は終えたものの、本文精査による最終採択は現在進行中である。 また、作成した質問紙に回答しづらい内容がないか等の表面的妥当性の検討、調査施設の選定についても進める計画であったが、追加論文の系統的レビューが今年度内に終了できなかったため実施に至らず2022年度に引き続き実施していく予定である。そのため、遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
【2022年度】2021年度に計画していた質問紙項目検討のための系統的レビューの再検索について、医中誌及びPubMedの最終採択論文を決定し、野菜摂取量との関連が示された項目の抽出を行い、質問紙に追加すべき項目があるか検討する。また、作成した質問紙に回答しづらい内容がないか等の表面的妥当性の検討、調査施設の選定を進める。 課題2について、選定した施設において無記名自記式質問紙調査を実施する。課題1で作成した質問紙が未就学児の野菜摂取量とその関連要因を適切に評価できる構成概念となっているか、外的基準との関連は高いか、因子分析および関連の強さの分析により、質問紙の妥当性・信頼性の高さを検証する。 課題3を遂行するため、野菜摂取増加のための食教育内容の作成を行う。食教育内容は、研究者がこれまでに保育施設での取組の分析から野菜摂取増加に有効ではないかとの示唆を得た内容、先行研究の内容から検討し作成する。 【2023年度】課題3を遂行するため、対象施設の選定を行い、保育施設別に野菜摂取量増加の食教育を実施する介入群と実施しない対照群を設定する。対象施設の未就学児の保護者を対象に、作成した質問紙を用いて介入前後に調査を実施し、野菜摂取量とその関連要因の変化について2群間の差を比較する。さらに、健康格差別に分類し、野菜摂取量とその関連要因に差があるかを分析する。これにより、作成した質問紙が実際の介入による野菜摂取量やその関連要因の変化を適切に捉えられるか、健康格差別の変化を捉えられるかを明らかにする。 課題2、3では、保育施設へ調査を依頼する予定であるが、現在のCOVID-19の蔓延状況によっては調査施設へ出向いての調査が困難となる可能性がある。その場合には、郵送による調査等、可能な方法を検討する。
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Causes of Carryover |
2021年度は研究者の研究中断後の再開により研究期間が半年間であり、課題1として研究中断前の2019年度に実施した系統的レビューの再検索を実施した。そのため、必要経費が文献複写費のみであった。また、研究中断により当初予定していた年度の研究を2023年度まで延長したため次年度以降の使用額が発生した。次年度使用額の使用については、研究再開後の調査にかかる物品費、調査および研究発表等による交通費や参加費等の旅費、 調査後のデータ集計時のアルバイト謝金、調査にかかる郵送等の通信費等で使用する予定である。
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