2020 Fiscal Year Research-status Report
Exercise induced histone modification prevent colon cancer
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19K20191
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
棗 寿喜 東海大学, 医学部, 特任助教 (90761841)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ヒストン / 大腸がん / アセチル化 / メチル化 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸がんの発生過程において、エピジェネティクスによる遺伝子発現調節機構の重要性は広く認識されている。しかしながら、運動が大腸組織のエピジェネティックな遺伝子発現調節機構に影響を与え、大腸がん抑制に貢献しているか否かを検証した研究はこれまでに見当たらない。本申請課題では運動が大腸組織のエピジェネティクスによる遺伝子発現調節機構を介して大腸がん発症の抑制に寄与するという仮説をもとに、運動が大腸がんを抑制するメカニズムを、エピジェネティクスのひとつであるヒストン化学修飾に焦点を絞って研究を遂行している。前年度では、雄性A/Jマウスに発がん物質であるアゾキシメタン (Azoxymethane; AOM)およびデキストラン硫酸ナトリウム (Dextran Sulfate Sodium Salt; DSS)を投与した後に、回転ホイール付きの自発走ゲージを使用して運動を行わせることによって、運動介入による大腸がんの抑制効果を確認することができた。当該年度では、このモデルから得られた大腸のサンプルを活用して、①運動が大腸がんを抑制する際に引き起こすヒストン化学修飾の部位と種類を明らかにする為にヒストン化学修飾レベルを網羅的に解析すること、②違いが認められたヒストン修飾と発がんに関わる遺伝子の関連性を評価することを目的とした。マルチプレックスアッセイによって、21種類の修飾ヒストンH3および10種類の修飾ヒストンH4を評価した。しかしながら、今回対象としたヒストン修飾部位においては、運動介入による違いは確認することができなかった。今後はこれまでに解析を行っていない他のヒストン修飾部位を評価し、違いが認められた場合には、その修飾部位と発がんに関わる遺伝子の関連性について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
得られたサンプルのヒストン修飾を評価し、差が認められた修飾部位に着目して発がんに関わる遺伝子との関連性を評価する予定であった。しかしながら、今年度評価したヒストン修飾部は運動介入によって差は認められなかったことから、ヒストン修飾と発がんに関与する遺伝子との関連性を評価できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今回対象としたヒストン修飾部位は、運動介入による違いを確認することができなかった。しかしながら、未だ評価を行っていないヒストン修飾部位が多数存在する。今後はそれらに焦点を絞ってさらに解析をすすめる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスによる研究の中断および申請者の異動にともない次年度使用額が生じた。従来の計画通り、解析に必要な試薬や抗体等の消耗品の購入費用に充てる予定である。
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