2019 Fiscal Year Research-status Report
少量鶏卵経口免疫療法へのビフィズス菌の効果に関する無作為二重盲検化対照比較試験
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19K20192
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
前田 麻由 昭和大学, 医学部, 助教 (10772824)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 鶏卵アレルギー / 経口免疫療法 / ビフィズス菌 / 耐性獲得 / 小児 / 減感作 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児期の鶏卵アレルギー患者の経口免疫療法における耐性誘導において、プロバイオティクス(ビフィズス菌)の介入効果を無作為二重盲検化して明らかにすることを目的とする。また効率的な耐性誘導の指標となるマーカーの探索を行うことを目的としている。 第一の目的は、経口免疫療法にプロバイオティクスを介入させることにより耐性誘導を促進するかどうかを明らかにすることである。 第二の目的は、経口免疫療法の前後でバイオマーカー(血清特異的IgE値、血清特異的IgG4値、便中カルプロテクチン、皮膚プリックテスト等)や腸内細菌叢の多様性の変化を比較し、さらに介入の有無で比較影響を明らかにすることである。 第三の目的は、経口免疫療法における副反応発生率や有害事象発生頻度をプロバイオティクス群とプラセボ群で比較検証することである。
2019年度末で患者の登録は29名である。目標対象数は60名であり、登録の進捗は順調である。現時点で研究期間中に重篤な副反応などにより脱落する症例はなく、安全性に問題はない。本研究は二重盲検化比較試験のため、研究終了までは結果の評価はできない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標症例数は60名であり、2019年度末時点で29名の登録が終了している。また研究期間中に重篤な副反応などにより脱落している症例はない。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録は順調に進行しており、予定通りに進める予定である。
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Causes of Carryover |
登録後1年経過して結果が出揃う研究計画であり、初年度は集計を開始することができず、人件費・解析費などが発生しなかったことにより、次年度使用額が生じた。 2020年度には、2019年度に行う予定であった集計・解析などを開始する予定であり、人件費や解析費などを繰り越して使用する予定である。
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