2020 Fiscal Year Research-status Report
香りと運動の併用による抗肥満作用の解明 ー新規運動療法を目指してー
Project/Area Number |
19K20195
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
木村 愛 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 特任助手 (40769840)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 統合医療 / 抗肥満作用 / アロマセラピー / 生活習慣病 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マウスを用いた運動と香りの両者の併用による抗肥満作用を生理的、生化学的および行動学的解析から評価し、さらに生活習慣病モデルである高脂肪食餌誘発肥満モデルマウスを用いて抗肥満作用の検証を試みている。前年度、精油暴露を行ったマウスの脳を採取し、抗c-Fos抗体を用いて、摂食調節に関与する部位における摂食調節ニューロンの細胞活性を調べたところ、室傍核と弓状核、外側野に発現が多く見られた。 そこで本年度は芳香療法における抗肥満作用を検討するため、マウスに対して精油暴露を行い、体重や摂餌量、抗酸化力などを調べた。その結果、摂餌量はコントロール群と比べて、差は見られなかったが、体重はコントロール群より減少傾向にあった。また、抗酸化力では変化が見られず、酸化ストレスとコルチゾールではコントロール群に比べて、減少傾向にあったので、肝臓と脳を採取した。肝臓はHE染色にて脂肪細胞の組織的観察を行い、脳は抗c-Fos抗体を用いて免疫染色を行い、室傍核や弓状核、外側野における摂食調節ニューロンの細胞活性を調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
精油の選定や精油暴露の濃度などの検討に時間を要した。 また、精油暴露法も完全に確立されていないことも、研究遂行を遅らせる原因になった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は摂食に関与する抗α-MSH抗体や抗Orexin抗体、抗NPY抗体などを用いて、精油暴露で活性化されたc-Fos発現細胞の細胞同定を行う。また、組織学評価で用いた抗体情報に従い、ウエスタンブロッティング法を用いて、各群の摘出した組織でのα-MSHなどについてタンパクレベルでの発現強度を測定する。 更に以下の検討実験をする予定である。 1. 脳や肝臓、血液の他に骨格筋も採取し、脂肪量や筋肉量などの形態組織学評価、血糖値やインスリン負荷試験、糖負荷試験などの生化学的評価の検討 2. 検討結果から最も抗肥満効果の見られた精油を用いて、コントロール群、精油曝露群、精油曝露・運動群に分けて、芳香療法と運動を併用した抗肥満作用の検討
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Research Products
(6 results)