2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K20200
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
安彦 鉄平 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (80708131)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脊椎疾患 / 骨格筋量 / 細胞外液比 / 体組成 / FIM |
Outline of Annual Research Achievements |
老年医学において加齢性骨格筋量の減少が注目されており,運動機能の低下には骨格筋量の量的変化だけでなく,筋内脂肪組織の増加や速筋線維の選択的減少など筋の質的変化によっても生じることが報告されている。筋の質的変化を評価する指標のひとつに細胞内液と細胞外液の比(以下,細胞外液比)があり、細胞外液比が高値の場合は筋の質的低下を示す.そこで本研究の目的は,胸腰椎疾患患者を対象に,Functional Independence Measure(以下,FIM)の改善に影響する筋肉量や筋の質的変化,運動機能および疼痛に関連した心理社会的要因について明らかにすることとした. 対象は、胸腰椎疾患を有する高齢女性入院患者31名(平均年齢:77.9±4.4歳)とした.評価項目として,日常生活動作能力の評価はFIM,運動機能の評価は握力,膝伸展筋力,片脚立位保持時間,6分間歩行距離,30秒立ち上がりテストを計測した.筋肉量、Skeletal muscle Mass Index、位相角および細胞外液比は、体組成計を用いて計測した.質問紙検査として、疼痛の強さ、疼痛の心理的要因として腰痛による運動恐怖感,破局的思考、患者立脚型の健康関連QOL、不安・抑うつを調査した.その結果,胸腰椎疾患を有する高齢女性入院患者において,運動FIM利得に影響する因子は筋の量的因子を表す筋肉量と筋の質的因子を表す細胞外液比であり、筋の量と質の改善が運動FIM利得に影響することを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大によって研究実施が滞ったため
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19への感染予防対策を十分に行いながら,腰痛患者に対する介入研究を継続する.下肢筋の質的因子を改善させる介入を実施し,その効果を検証する.
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大により研究が遂行できなかったことから,研究が次年度に延期したため
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Research Products
(4 results)