2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K20228
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
原口 佳織 (黒田佳織) 東洋大学, 情報連携学部, 助教 (70736397)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マーク付き点過程 / 多変量解析 / ネットワーク構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国為替取引やニューラルネットワークなどで観測されるイベント時刻と各イベントにマーク値となる付加情報を持つようなマーク付き点過程時系列データの新たな解析手法を開発し、実データへ応用することを目的としている。具体的には、複数の構成要素からなるシステムにおいて、システムの各構成要素から観測されるマーク付き点過程時系列を用いて、そのシステムのネットワーク構造を多変量解析により推定する手法である。これまでに、マーク付き点過程時系列間のノンパラメトリックな距離測定指標を用いて、マーク付き点過程時系列からネットワーク構造を推定する手法を開発した。本年度は、その応用として、開発したネットワーク構造推定手法を実データである高解像度な外国為替取引データへの適用を試みた。高解像度な外国為替取引データは、取引時刻をイベント時刻、売買価格をマーク値とすると、マーク付き点過程時系列として捉えることができる。主要な通貨の外国為替取引データを用いて提案手法を適用した結果、ネットワーク構造を推定できることは確認できたが、まだ一部のデータにしか適用できておらず、推定されたネットワーク構造の解析と考察には至っていない。そのため今後は、用いる外国為替取引データの時系列のサイズ、為替通貨の組み合わせを変えるなどし、様々な外国為替取引データに対してネットワーク構造を推定することで、さらなる解析を行い、結果から新たな知見を導き出す必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度が最終年度であったが、当初の研究計画で予定していた外国為替取引データへの応用まで研究を進めることができなかった。そのため、2023年度まで期間を延長する。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、開発手法の実データへの応用に向けて、対象となる外国為替取引データの解像度や、時系列のサイズ、為替通貨の組み合わせなどを変え、データの前処理なども工夫し、推定されたネットワーク構造に対して、解析と考察を行う。
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Causes of Carryover |
研究が当初の計画より遅れていることと、コロナ禍で出張の予定がなくなったため。 使用計画としては、計算機器の購入と、より多くの実データの収集が必要なため、その利用料に対して使用予定である。
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