2019 Fiscal Year Research-status Report
類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境の構築
Project/Area Number |
19K20240
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
崔 恩瀞 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90755943)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | ソースコード再利用 / テストコード自動生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は次の2点が学術的問いを答えるのを目的として,類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境の構築することである:「問い1.類似ソースコードを再利用することで,開発者が理解しやすいテストコードを自動で生成できるか?」と「問い2.本環境によって生成されたテストコードは既存の手法[3]で生成されたテストコードより,高いテストカバレッジが得られるか?」
上記の「問い1」を踏まえて既存のテストコードを再利用することでテストコードを自動生成する環境を構築するするために,応募者はプロジェクト間でテストコードが再利用できるプロジェクトがどれぐらい存在するかをテストメソッドの依存関係に着目して調査した.具体的には,プロジェクト間でテストコードを移植するため必要な仮説を設定し,その仮説に基づいてGithub上に存在するJAVAで開発されたOSS(オープンソースソフトウェア)プロジェクトを対象に調査を行った.調査の結果,調査対象のプロジェクトのうち88%のプロジェクトが再利用対象でプロジェウトであることや本来必要なテストメソッドの平均83%が生成できる可能性があることなどが確認できた.
上記の調査結果に基づいて,再利用対象のテストコードを開発者に推薦する環境を構築した.本環境は,構築した環境は並列処理を用いて,コードクローン検出の高速化を測る他にテストスメル(テストが悪い品質を表す指標)を用いて既存の品質の高いテストコードを再利用対象のテストコードとして開発者に推薦する.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
応募者は本研究で提案する類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境を構築するために既存の再利用対象のテストコードがどれぐらい存在するかに関する調査が必要と判断した.しかし,この調査は本研究の応募の際に予定されてなかったため,本研究の本来の計画より提案環境の実装がやや遅れている状況である.
|
Strategy for Future Research Activity |
既に開発した再利用対象のテストコードを推薦するシステムに基づいて,既存のテストコードを再利用することで入力として与えられたメソッドに対するテストコード生成する環境を構築し,その有効性の評価および開発した環境の有効性を確認する予定である.
|
Causes of Carryover |
購入を予定していた部品などが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの影響で納品に間に合わなかったため,次年度使用額が生じた.
|