2022 Fiscal Year Annual Research Report
類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境の構築
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19K20240
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
崔 恩瀞 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90755943)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソースコード再利用 / テストコード自動生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的の1つである「類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境によって生成されたテストコードは既存の手法で生成されたテストコードより,高いテストカバレッジが得られるか?」に達成ために,主に,提案環境の改善を行なった.改善では,まず,提案環境で使用する類似ソースコード検索の精度向上に取り組んだ.具体的には,類似ソースコード検索の時に,ソースコードのトークンや文の並び順、制御フローなどの情報を考慮してソースコードの類似性を判断するように改善し,提案環境の類似ソースコード検索アルゴリズムの精度を向上させことで,より適切な参照コードを見つけることができた. 次に,制約条件を用いるテストケースの生成範囲を制限するように提案環境を改善した.例えば,たとえば、特定の条件文のブロック内での変数の値の制約や、特定のデータ構造の要素に関する制約を設けることで,テストケースの生成範囲をより具体的に制御することができた.
最後に,改善がテストカバレッジに貢献できるかを確認するために,提案環境をJavaで開発されたオープンソースソフトウェアソフトウェア(OSS)に適用し,既存の手法で生成されたテストコードと提案環境によって生成されたテストコードののテストカバレッジを比較した.その時に,個別のソフトウェアの特性に依存しないため,複数のドメインのOSSに対して繰り返し比較し,結果を統計的に分析した.さらに,被験者実験を行い,提案環境を定性的に評価した.これらの実験の結果,その結果,提案環境によって生成されたテストコードは,既存の手法で生成されたテストコードより,高いテストカバレッジが得られることを確認できた.
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