2020 Fiscal Year Annual Research Report
Behavification: Information infrastructure that bypasses user's attention and influences behavior
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19K20260
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大越 匡 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (00791120)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 通動 / behavification |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトは、ユーザの限られた注意資源を保全しつつユーザの行動を促進する全く新しい手法として、ユーザに”知らせ”(通"知")ずに、行動により直接作用する「通"動"」手法の実現性と有効性を明らかにする。 本年は課題3以降に取り組んだ。まずユーザが通動による行動操作を許可できるアプリケーション分野、およびその分野で想定しうる通動のキラーアプリケーションに関して、被験者を募集してグループインタビューおよびグループワークを行い、その分野およびアプリケーション案を導出した。ここまでを米国計算機学会のユビキタスコンピューティングに関する世界最大の会議UbiComp 2020併設ワークショップ「WellComp 2020」に投稿し、採択されたため、発表を行った。 次に具体的な通動の基盤技術として、その情報伝達基盤および、キラーアプリケーションを実現するための具体的通動インターフェース複数を設計、実装した。通動情報伝達基盤はスマートフォン上で動作するミドルウェアサービスとして設計・実装した。一方通動インターフェース群に関しては、AR技術を用い、ユーザの視覚範囲の中で「目的行動変容へ障害となる情報を他の視覚情報で上塗り表示する基盤技術」を開発し、具体的な「他の視覚情報」として、(1)「家族の写真」等直接的に行動変容を促進する情報や、(2)既知のことわざ等を想起させるモチーフ的視覚情報の表示を行うシステムを開発、評価した。第二に、時間的制約がある行動に対する通動として、自分自身の行動の所要時間感覚に関する訓練およびフィードバックを事前トレーニングにおいて「通知」することで、実際の行動実施時に向けた「事前通動」を実現し行動変容を実現する技術を開発し、評価を行った。同技術については、情報処理学会第69回ユビキタスコンピューティングシステム研究会にて研究発表を行った。
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Research Products
(2 results)