2021 Fiscal Year Research-status Report
The synthesis method for viewing angle-based hybrid image by using angle-dependent frequency noises
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19K20302
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 錯視 / ハイブリッド画像 / 画像処理 / 空間周波数フィルタ / バンドパスフィルタ / 感情推定 / デジタルアーツ / 人間視覚感度関数 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハイブリッド画像は2枚の画像をそれぞれ低周波数成分と高周波数成分に分解し,それらを再合成することで生成した.生成したハイブリッド画像は近い距離で見ると高周波数成分が見え,遠く離れると低周波数成分が認識できる錯視効果がある.その錯視効果を高めるために類似した元画像が条件だった.研究代表者は違う形の画像でもハイブリッド画像を作成できるように周波数分解時のリンキングノイズを用いた方法を提案した.ノイズを作成するために,矩形関数のフィルタを利用し,高周波数成分を分解した.これまでの手法はノイズが全方向で発生することと,合成する画像は2枚のみに限られていた. 本研究の目的は、様々なフィルタリング手法を検討し,新ハイブリッド画像を生成する、また、様々な認知仕方によって違うものが観察できる、ハイブリッド画像のような錯覚を検証するための実験方法を提案することである。2021年度は、研究実施の手順に従い、以下を実施した。 1.新たな錯覚(双眼鏡錯視)を発見したことを証明した.錯覚ワークショップでの発表を行った。また、国際会議のAFGS2021にフルペーパーを投稿して、最優秀賞を受賞した。投稿したフルペーパーは今度国際ジャーナルにも出す予定。また、本研究の全部の結果はさらに分析して現在国際論文に別当出す準備をしている。 2.コロナ禍でも適用できる生体情報を遠隔計測できるために研究を行い、2021年は研究提案と概念実証を発表した。 3.新ハイブリッド画像の検証実験を計画。今年度、今までの静止画のハイブリッド画像を動画化した、ハイブリッドビデオと呼ぶ。ハイブリッドビデオを作成するプログラムを開発し、予備実験を行い、Siggraph2022のポスターに研究成果を提出済(採択結果待ち)。また、錯覚の効果に変化があるかを今後認知実験で検証する予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年頭からほかの大学と共同研究プロジェクトとしてハイブリッド画像を動画化した。学部生もアサインすることができました。当初はアルゴリズム開発など時間かかったのだが、現在プログラムがちゃんと走り、実行することが可能になった。成果投稿などについては、Siggraph2022のポスターに投稿結果待ち論文が一つあり、また、双眼鏡錯視の検証実験結果を論文実費中。 また、今年の後半(10月以後)に予定していた実験を行うためにPCとモニター等の購入については、5月、6月中に企業との打ち合わせを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
新ハイブリッド画像、ビデオ(二つ動画の重ねたハイブリッドビデオと3枚重ねたハイブリッド画像)の検証実験を実施するよてい。現状、予備実験を行っていた結果ではハイブリッド画像は動画化してもちゃんと距離によって違うものが認知されたことが分かったため、今後は多人数に実験参加してもらい、適切な検証方法を実施する。検証実験は、一般人(学生)から専門家(アーティスト)から評価してもらうよてい。評価方法は、研究代表者が2017年に学術論文に投稿したハイブリッド画像の知覚検証方法を用いる上に、SD方など画像を観察した際の感性に関する項目もアンケートで行う。さらに、遠隔で生体情報を測定し、動画のハイブリッド画像と静止画像との印象変化があるかを確認予定である。錯覚コンテンツ認知によって、人間の感情の変化があるかも確認するよてい。
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Causes of Carryover |
次年度に現地で行う学会の参加費と旅費、論文の投稿費用として使う予定です。 また、後期に実験を実施するためのモニターやPCを購入するため使用
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