2021 Fiscal Year Research-status Report
飽きの発生と解消のメカニズムを検討する実験心理学的研究
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19K20385
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
富田 瑛智 関西国際大学, 心理学部, 講師 (90724295)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 飽き / 好意度 / 反復接触 / 生理指標 / オンライン実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,心的な飽きの発生と解消に関わる要因を主観と生理の両側面から検討することである。飽きの解消に焦点を当て,繰り返し接した対象に発生した飽きの時間的変化について検討する。特に対象に繰り返し接することで生じる飽きについての先行研究では提示時間や繰り返し回数を変数として,飽きの発生を検討していた。一方でその飽きが解消される過程についてはほとんど検討されていない。2021年度は以下の研究を遂行した。 昨年度に引き続きオンライン実験を主として検討を進めた。昨年度の結果から個人特性としての飽きの影響が示唆されたため,飽きやすさ傾向や物事への追究の程度などいくつかの個人特性と飽き程度の比較を行った。加えて,個人特性と飽きのタイミングの検討,飽きが発生したと推測される前後での,刺激に対する主観評定の違いについても検討を行った。その結果,飽きそのものは課題全体に対して生じるが,接触した刺激には帰属されないことが示唆された。 また副次的な成果として,オンライン実験を実施する際に,参加者がどの程度真摯に実験に取り組んているかを確認する手法についても検討を行い,ある程度の成果を得ることができた。 生理測度との対応については,所属変更などに伴い実験室環境の整備が進まなかったため検証が遅れている。次年度の実施を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オンライン実験をある程度実施することはできたが,所属変更に伴い,実験室の環境整備が遅れたことや新型感染症の影響なども続き,想定していたよりも実験室実験の進度が遅かった。
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Strategy for Future Research Activity |
オンライン実験による検討はある程度進めることができたため,生理計測デバイスを用いて検証を進める予定である。しかしながら,いまだ新型感染症の終息が見えないため,非対面で実験室実験を実施する方法を模索し実施することを計画している
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Causes of Carryover |
新型感染症の万円に伴い,実験実施が遅れているため参加者への謝金に残額が残り,昨年度に引き続き学会がオンラインに変更になったことなどから旅費にも残額が発生した。次年度の実験実施及び学会参加費用などに費用を当てる予定である。
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Research Products
(5 results)